公開天文台に広がる口蹄疫被害支援の輪

【2010年7月16日 アストロアーツ】

口蹄疫被害に苦しむ宮崎県への支援のため、全国公開天文台協会(JAPOS)の有志が、全国の各施設における募金箱設置や、宮崎県内の天文施設への応援メッセージ募集などの協力を呼びかけている。期間は7月30日まで。


文:滋賀県ダイニックアストロパーク天究館 高橋進さん

宮崎市からの日没帯食

宮崎市からの日没帯食(2010年1月15日)。クリックで拡大(投稿画像ギャラリーより)

口蹄疫が発生した宮崎県では、感染を防ぐためにさまざまな活動の自粛が行われ、博物館などの施設の休館や天体観望会の中止などの事態にいたっています。こうした状況が一日も早く終息することを願うとともに、同じ星空を愛する仲間として思いをひとつにしたいという考えで、日本公開天文台協会(JAPOS)有志で支援活動が行われています。

会の名称は「宮崎県口蹄疫被害支援・JAPOS有志の会」(代表:南阿蘇ルナ天文台 宮本孝志氏)で、日本公開天文台協会加盟の天文台に呼びかけ、義援金の募集や応援メッセージの募集を行っています。期間は7月30日までで、集まった義援金は各天文台から「宮崎県口蹄疫被害義援金」窓口に送られます。また応援メッセージの呼びかけでは、有志の会に送ってこられたメッセージを宮崎県内の公開天文台や天体観測施設に送付するなどの活動が行われます。

最近はなかなか運営が厳しい状況とも言われる公開天文台ですが、こうした活動を進めることにより助け合いながら発展していこうとしています。またこうした活動を通じて公開天文台の社会的意義を再認識するとともに、その必要性をアピールする意味でも意義深い活動と思われます。皆さんのお近くの公開天文台で募金箱を見られたら、ぜひご協力をお願いします。

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