Yuri's Night 2010「0 to 10 〜ゼロ年代から拓く宇宙開発〜」

【2010年4月6日 Yuri's Night Japan

4月12日は、人類初の有人宇宙飛行やスペースシャトルの初飛行、ペンシルロケットの発射実験実施などが行われた宇宙記念日だ。この日を世界中で祝うイベント「Yuri's Night」が今年も開催される。日本では、お台場の日本科学未来館で「0 to 10 〜ゼロ年代から拓く宇宙開発〜」と題した講演会が行われる。


1961年4月12日、ユーリ・ガガーリンを乗せたボストーク宇宙船が地球の軌道に乗り、人類初の有人宇宙飛行が成功しました。その20年後、アメリカのスペースシャトル・コロンビアが最初の宇宙飛行へ旅立ちました。そして日本においては、1955年に東京大学・糸川研究室がペンシルロケットの公開発射実験を実施し、日本の宇宙ロケット開発が産声を上げた日でもあります。

Yuri's Nightは、この4月12日という人類共通の宇宙記念日をお祝いする全世界的なイベントであり、南極大陸や国際宇宙ステーション(ISS)を含む世界各地で2001年より毎年開催されております。

Yuri's Nightは今年で10回目の開催を迎えますが、単にこの間の、ゼロ年代の有人宇宙開発だけを切り取って見ても、着実に進むISSの建設、アメリカの宇宙計画の大きな変化、ロシアの堅実な歩み、中国の有人宇宙飛行の成功、インドや欧州による宇宙船の検討など、たいへん目まぐるしい動きがありました。

そして日本でも昨年、「きぼう」の完成やISSへの日本人宇宙飛行士の長期滞在開始、新型ロケットH-IIBと国際宇宙ステーション補給機HTVの成功など、有人宇宙開発が大きく注目されました。

さらに、ゼロ年代の宇宙開発のもっとも特徴的な動きとして、民間企業や、個人・団体・学生レべルでの宇宙開発の活発化が挙げられます。今現在も世界中で、民間企業による有人宇宙船開発や、安価なロケット、安価な小型衛星の開発などが行われ、新しい宇宙利用の動きが始まっています。

また日本においては特に、2003年に打上げられた小惑星探査機「はやぶさ」の活躍は記憶に新しいところです。その「はやぶさ」は今まさに帰還中であり、また後継機の検討も行われています。

ゼロ年代に起きたこれらの動きは、これからの宇宙開発の時代を創る動きとなる事でしょう。

そこで、ガガーリンが開いた有人宇宙飛行という扉を再び見つめ直し、世界各国の宇宙開発の現状と日本が独自の有人宇宙船を持つ可能性、そして近年著しい発展を遂げている民間による有人宇宙開発を知る機会として、また同時に、これから訪れる新たな宇宙時代に、私達が見たい、やりたいと思っている宇宙開発を実現させるためには何をすれば良いのかを考える機会として、本イベントを開催いたします。

概要日時:
2010年4月11日(日) 13:30〜18:15(12:00より受付開始)
会場:
日本科学未来館 7階「みらいCANホール」
内容:
  • 講演「オバマ宇宙政策と日本の対応」…松浦 晋也氏(ノンフィクション・ライター)
  • 講演「有人宇宙船開発に向けて、日本はどこまで来たか」…今田 高峰氏(宇宙航空研究開発機構(JAXA) 有人宇宙環境利用ミッション本部 宇宙ステーション回収機研究開発室)
  • 講演「「はやぶさ」ミッションの現状と「はやぶさ後継」ミッションの構想」…吉川 真氏(宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙科学研究所(ISAS) 准教授、月・惑星探査プログラムグループ 「はやぶさ2」プリプロジェクトチームリーダー)
  • パネルディスカッション
    • モデレータ:寺薗 淳也氏(会津大学助教、月探査情報ステーション編集長)
    • パネリスト:松浦 晋也氏、今田 高峰氏、吉川 真氏、大貫 剛氏(宇宙システム開発(株)、NPO法人有人ロケット研究会(MRP)事務局長)
対象:
中学生以上
定員:
300名(定員に達し次第、お申し込みを締切らせていただきます)
参加費:
無料
※事前の申し込みが必要です。ウェブページ上のフォームよりお申し込みください
その他:
  • 講演会終了後、未来館内レストラン「ラ・テール(LA TERRE)」にて懇親会を開催いたします(会費:学生2000円、一般3000円)
  • また、野外(未来館敷地内)において春の天体や惑星をみる観望会を併催いたします(悪天時中止)
主催:
Yuri's Night Japan実行委員会
ウェブページ:
Yuri's Night 2010
「0 to 10 〜ゼロ年代から拓く宇宙開発〜」イベント情報ページ
問い合わせ:
Yuri's Night Japan実行委員会
E-mail: yurisnight@kosmograd.jp