「いわて銀河フェスタ2009」と国立天文台水沢の特別公開

【2009年8月5日 国立天文台 アストロ・トピックス(493)

8月8日(土)、岩手県奥州市の国立天文台水沢を会場に、「いわて銀河フェスタ2009」が開催される。今年の水沢キャンパスには昨年オープンした奥州宇宙遊学館などの施設がそろい、貴重な展示の数々を見ることができる。


アストロ・トピックスより

今回で第2回目となる「いわて銀河フェスタ2009」が、8月8日(土)、岩手県奥州市水沢区に位置する国立天文台水沢と奥州宇宙遊学館を会場に開催されます。

このイベントは、「いわて銀河フェスタ2009実行委員会」(国立天文台、奥州市教育委員会、NPO法人イーハトーブ宇宙実践センター)が主催して行う企画です。例年行っている国立天文台水沢の特別公開を地元の方々とのタイアップにより、盛り立てながら行おうとしているものです。昨年度は、工事のため、本館は公開できませんでしたが、今年度は水沢のキャンパスとして、奥州宇宙遊学館、木村記念館、本館がきれいにそろった姿を見ていただけそうです。

当日は、国立天文台のVERA(ベラ)水沢観測局の直径20mの電波望遠鏡やVERA観測棟内部が見学できるほか、RISE(ライズ)月探査プロジェクトが一翼を担って進めてきた月周回衛星「かぐや」の画期的な成果について、詳しく知ることができます。

また、旧緯度観測所本館の建物を保存活用し、昨年4月に観測所敷地内にオープンした奥州市の施設である奥州宇宙遊学館では、小林秀行 水沢VLBI観測所長による講演会「ガリレオが見た不思議の宇宙」をはじめとして色々なイベントが行われます。

木村記念館は、昨年、展示を一新し、旧緯度観測所の初代所長・木村榮(きむらひさし)氏の顕彰と、Z項発見とその解明についての説明を充実させ、木村所長の肉声を聞くことができる展示や、切手にもなった世界に2台しかない浮遊天頂儀も展示しています。

19時から21時までは、星空観望会が開催されます。特に20時30分から21時までは、ライトダウンの協力も市民に呼びかけています。

入場は、無料です。来場記念品を差し上げる予定です。また、会場では天文グッズの販売も行われます。多くの皆さまのお越しをお待ちしております。

《いわて銀河フェスタ2009》

■ 日程:
8月8日(土)10:00-21:00
■ 会場:
国立天文台水沢 および 奥州宇宙遊学館(岩手県奥州市水沢区星ガ丘町2-12)
■ 内容:
国立天文台水沢特別公開 10:00-16:00
講演会「ガリレオの初観測から400年 解明されてきた宇宙の姿」
ペットボトル・ロケット体験、VERAアンテナツアー、太陽観察、4次元デジタルシアター上映、七夕ミニコンサート、星空観察会他
※詳細はhttp://users.catv-mic.ne.jp/~yugakukan/sub7.htmlをご参照ください
■ お問い合わせ先
いわて銀河フェスタ2009実行委員会事務局(奥州宇宙遊学館)
電話:0197-24-2020
国立天文台水沢VLBI観測所
電話:0197-22-7111

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