木星に新しい模様が発生、小天体が衝突?

【2009年7月22日 CBET 1882】

木星の南極付近に、この数日以内に天体が衝突してできたらしい新しい模様が発見された。天体の正体はわかっていないが、15年前のちょうど同じ時期に木星に衝突して話題になったシューメーカー・レビー彗星のような彗星、あるいは小惑星ではないかとみられている。


(天体の衝突痕らしい模様の画像)

木星の南極付近(図の上端左あたり)に写っている黒い部分が、天体の衝突痕らしい模様。クリックで拡大(提供:Anthony Wesley)

(シューメーカー・レビー彗星の衝突痕の画像)

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたシューメーカー・レビー彗星の衝突痕。1994年7月21日撮影。クリックで拡大(提供:Hubble Space Telescope Comet Team)

この模様に最初に気付いたのはオーストラリアのAnthony Wesley氏で、7月19.56、19.66日(世界時)に撮影した画像から発見された。大きさは地球と同程度に広がっている。

模様が何であるかははっきりとしていないが、おそらく彗星や小惑星といった小天体が衝突してできた衝突痕ではないかと考えられている。木星には、シューメーカー・レビー彗星が衝突してその衝突痕が地上からはっきりと観測されたことがあるが、これは1994年の7月20日ごろのことで、偶然にも15年前のちょうど同じ時期だ。

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