ルーリン彗星のカラー動画撮影に成功

【2009年2月6日 アストロアーツ】

現在地球に接近中のルーリン彗星(C/2007 N3)は、今月5等台に達するようだ。映像制作会社ZERO CORPORATIONでは、話題のルーリン彗星(C/2007 N3)を「天体観測用超高感度カラーカメラNC-R550a」でとらえらることに成功し、その動画がNC-R550aのウェブページで公開された。


(10月28日のルーリン彗星の画像)

ルーリン彗星のカラー動画より切り出した静止画。クリックで拡大(提供:NC-R550aのウェブページより)

ZERO CORPORATION(東京都武蔵野市・代表取締役竹本宗一郎)では、2009年2月5日未明八ヶ岳山麓において、てんびん座を通過中のルーリン彗星(C/2007 N3)のようすを天体観測用超高感度カラーテレビカメラ「NC-R550aフィールドスーツシステム」(株式会社五藤光学開発)を使い撮影した。

今回の撮影では、五藤光学製の中型赤道儀MX-IIに特製マルチプレートを装着。その上に、キヤノン製の放送用超望遠ズームレンズJ35e×15B IASDを取り付けたNC-R550aフィールドスーツシステムを搭載するというシステムを組んで撮影が行われた。

撮影された映像は、エメラルドグリーンに輝く彗星のコマと明るい中心核をはっきりと映し出している。

NC-R550aは、天体観測用に開発された超高感度カメラで、暗闇での鮮明なカラー動画撮影を可能としている。このカメラが映し出す鮮やかな映像は、天文台や科学館のほか、ZERO CORPORATIONの撮影によるネイチャードキュメンタリーTV番組などで使用され、新世代の超高感度カラーテレビカメラとして注目されている。

なお、NC-R550aフィールドスーツシステムがとらえたルーリン彗星(C/2007 N3)の動画は、NC-R550aのウェブページ内の超高感度撮影テクニックで公開されている(以下の関連リンクを参照のこと)。

※このニュースは、ZERO CORPORATIONの竹本宗一郎さんからいただいた原稿を元に作成しました。