日本天文学会100周年を記念した切手シート、発売中

【2008年4月4日 日本郵便】

日本天文学会の創立100周年を記念して特殊切手が発売されている。何がどう描かれているのか、眺めているだけで楽しい80円×10枚の切手シートだ。天文ファンならぜひとも入手しておきたい。


(切手シートの画像)

特殊切手「日本天文学会創立100周年」。クリックで拡大(提供:日本郵便)

(切手シート贈呈式の画像)

完成した切手シートが日本郵便から天文学会の土佐誠理事長に贈られた。2008年3月23日、創立百周年記念講演会の贈呈式にて(撮影:大川拓也)

日本天文学会の創立100周年を記念して2008年3月21日に特殊切手が発売された。1シートは80円切手10枚で構成され、発行枚数は1300万枚(130万シート)。全国の郵便局、郵便事業株式会社支店、ゆうびんホームページの切手SHOPなどで在庫のある限り販売されている。

この切手シートはオフセット6色印刷のとても美しい仕上がりだ。背景画には宇宙画の巨匠である岩崎一彰さんの作品が採用されている。シート1段目の太陽系の図も岩崎さんの作品だが、オリジナルの作品から冥王星を消す修正がなされたという。2段目にはX線天文衛星すざく、3段目には小惑星探査機はやぶさ、4段目にはすばる望遠鏡、5段目には野辺山45m電波望遠鏡というように、日本が誇る衛星や望遠鏡がデザインされている。すざくはJAXA提供のイラスト、はやぶさは池下彰裕さんのイラスト、すばると野辺山は国立天文台提供の実写が用いられている。

記念切手を発行しようという企画は、4年前に当時の若松謙一副理事長が発案した。それから4年、2008年3月23日に東京の学術総合センター・一橋記念講堂で行われた日本天文学会創立百周年記念講演会では、日本郵便から天文学会へ贈呈式が行われた。天文学会100周年にふさわしい粋な企画が実現し、私たちの目を楽しませてくれている。

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