スペースシャトル「アトランティス号」打ち上げ
ISSに欧州の実験棟を届ける

【2008年2月8日 NASA Space Shuttle News

NASAのスペースシャトル「アトランティス号」(STS-122 / 1E)が、米国東部夏時間2月7日午後2時45分(日本時間8日午前4時45分)に打ち上げられた。今回のミッションによって、欧州宇宙機関(ESA)の実験棟「コロンバス」が国際宇宙ステーション(ISS)に加わる。


打ち上げ直後のアトランティス号

打ち上げ直後のアトランティス号(提供:NASA TV)

ヨーロッパにとっては歴史的な打ち上げだ。これまで米国とロシアのモジュール、そしてカナダのロボットアームで構成されていたISSに、ヨーロッパ数十か国が参加するESAの実験棟「コロンバス」が加わる。コロンバスは、ロシアを除いて初めてのヨーロッパ製有人地球外施設でもある。

コロンバスは日本時間(以下同)10日午前2時23分に、ドイツのHans Schlegel氏など2名の宇宙飛行士による船外活動でISSへ取り付けられる。なお、アトランティス号にはSchlegel氏とフランスのLéopold Eyharts氏を含め7名の宇宙飛行士が搭乗している。

アトランティス号の打ち上げは、機器系統の不具合などから約2か月延期されていた。今回の打ち上げ成功を受け、日本のモジュール「きぼう」の一部と土井隆雄宇宙飛行士が搭乗するスペースシャトル「エンデバー号」の打ち上げ(STS123 1J/A)は米国時間3月11日以降となる見通しだ。