「かぐや」搭載のハイビジョンカメラが地球を撮影

【2007年10月1日 JAXA プレスリリース

9月14日に打ち上げられた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の月周回衛星「かぐや(SELENE)」が、早速画像を届けてきた。搭載されたハイビジョンカメラが撮影したのは、遠ざかる地球の姿だ。


(「かぐや」が撮影した動画の一部)

「かぐや」が撮影した動画の一部。クリックで拡大(提供:JAXA/NHK)

「かぐや」は現在、地球を離れて月周回軌道へ向けて順調な航行を続けている。その「かぐや」が、9月29日に動画を撮影し、JAXAの臼田宇宙空間観測所が映像を受信した。

「かぐや」が撮影したのは、約11万キロメートルの距離から見た地球。これだけ遠い宇宙から地球のハイビジョン撮影が行われたのは、世界で初めてのことだ(※スペースシャトルや国際宇宙ステーションが軌道上で行う撮影は、地上高度約340キロメートル)。画像中、地球の昼間の部分に、南アメリカ大陸の西海岸線が写っている。

なお、この動画撮影は機器の事前調整の一環として行われたもので、「かぐや」に搭載されている、NHKが開発した宇宙仕様のハイビジョンカメラ(HDTV)が使われた。

かぐや(SELENE)公式ロゴ

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(C)JAXAかぐや Campaign