ダイニックアストロパーク天究館が大気保全活動功労者表彰を受賞

【2005年11月30日 国立天文台 アストロ・トピックス(164)

公開天文台として、長年活躍してきた滋賀県のダイニックアストロパーク天究館が、平成17年度大気環境保全活動功労者表彰の団体部門で、表彰をうけることになりました。この表彰は、環境省および独立行政法人環境再生保全機構が、毎年12月を大気汚染防止推進月間と定めて大気汚染防止を呼びかける様々な普及啓発活動の一環として行ってきているもので、今年度の環境保全活動功労者表彰は個人は8名、団体の部では天究館のみです。

「1987年のオープン以来、天体観望会を開催、参加者の大気環境への関心を高める。光害の影響等の解説を通し、環境にやさしい社会や生活の実践について啓発。小惑星の発見等の天文学的研究。これらの活動により星空への関心を高め、大気環境への理解を深めることに貢献」というのが表彰の理由です。

ダイニックアストロパーク天究館では『1987年のオープン以来、毎週土曜日の天体観望会や様々な天文現象に合わせての特別観望会、天文教室、天体写真展、その他各種の催しを通して宇宙と星空のすばらしさを知って貰うと共に、宇宙の様々な星と比べて地球がいかにすばらしい星であるかをアピールしてきました。地球のすばらしさを知り地球環境をみんなで守る必要性を感じてもらうことが今日の天文学および天文普及活動の大きな意義であることを多くの皆さんに伝えてきました。これまでともすれば社会的な貢献度が低いのではないかとも言われることのある天文学が、社会や私たちの生き方を考える上でなくてはならないものであることを話してきました。こうした活動が今回認めていただけたことは大変にありがたいことであると共に、今後の天文学の活性化にも意義深いものと感じています。』と述べています。

授賞式は12月1日に東京・虎ノ門パストラルで行われ、館長の高橋進(たかはしすすむ)さんが出席する予定です。

ダイニックアストロパーク天究館は、ブッククロス・情報関連商品などを扱う総合メーカーのダイニック(株)が、企業の社会還元事業として1987年に滋賀工場敷地内に作った文化事業施設です。

注):このアストロトピックスは、ダイニックアストロパーク天究館の高橋進さんからいただいた原稿を元に作成しました。

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