20等から21等の小惑星を続々発見、ステラハンター・プロフェッショナルのVer.1.0aへのアップデータを公開

【2005年6月16日 アストロアーツ】

移動天体の探索や追跡、そして報告までの統合的な環境を提供するソフトウェア「ステラハンター・プロフェッショナル」がバージョンアップ。Ver.1.0aへのアップデータを無償公開しました。

今回のアップデータでは、「ダーク/フラット補正」機能に、「傾斜かぶり補正」が追加され、観測中にかぶりの状態が変化した場合でも、検出能力を保ったまま探索ができるようになりました。また、すばる望遠鏡で撮像した画像の探索をサポートし、汎用性がさらに向上しました。

ステラハンター・プロフェッショナルは、画像40枚で2倍の口径に匹敵する移動天体の検出が可能で、口径30cmクラスの望遠鏡で21等級の微光天体を発見することができます。大規模なサーベイにより小口径の望遠鏡による小惑星発見は衰退しましたが、ステラハンター・プロフェッショナルを活用することにより、まだまだアマチュアが活躍する場は残っているといえるでしょう。

ステラハンター・プロフェッショナルを使用して、最近発見された小惑星は以下の通りです。

仮符号 発見年月日(UT) 発見光度 発見者
2005 CG69 2005年02月02日 21.0V 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
中島厚 黒崎裕久 柳沢俊史
2005 CH69 2005年01月17日 20.5V 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
中島厚 黒崎裕久 柳沢俊史

ステラハンター・プロフェッショナル用「1.0・1.0aアップデータ」のダウンロードは「ステラハンター・プロフェッショナル アップデータ」のページより可能。「1.0・1.0aアップデータ」には、機能追加のほか、プログラム修正も含まれるため、すべての対象システムでアップデートすることをお勧めします。