NASAのニューフロンティア計画 - Juno(ジュノー)

【2005年6月8日 NASA News Releases

NASAは、ニューフロンティア計画の第2弾となる木星探査ミッション Juno(ジュノー)が、開発前の予備設計段階に入ったと発表した。

(土星探査機カッシーニが捉えた木星)

土星探査機カッシーニが捉えた木星。クリックで拡大。(提供:NASA/JPL/Space Science Institute)

ジュノー計画は、木星を周回する軌道に探査機を乗せ、綿密な調査を行うというもの。調査内容としては、氷と岩からなると考えられる木星のコアの存在を探ること、大気中の水やアンモニアの量及び木星全体における分布、大気の動き、さらには木星の磁場とその由来などがあげられている。

ニューフロンティア計画とは、太陽系探査の十年計画で最重要とされたミッションを実行に移そうというものである。7つの案が提出され、NASAはジュノー計画を含む2つを選んだ。予算、技術、スケジュールに関する審査をパスすれば、開発がはじまり、2010年6月までに打ち上げられる見通しだ。

ニューフロンティア計画の第1弾は、未だ直接探査が及んでいない唯一の惑星、冥王星とその衛星カロンに、探査機「ニューホライズン」を送り込もうというもので、2014年冥王星到達をめざしている。「ニューホライズン」はさらに別のカイパーベルト天体を調査する予定もある。火星や土星に探査機が近づき(あるいは着陸し)話題を集めているが、これからの十年間も新しい探査、そして新しい発見が数多く行われることだろう。