【新製品情報】興和、超望遠デジタルカメラスコープ「TD・1」を発売

【2004年6月25日 興和株式会社

興和株式会社は、超望遠デジタルカメラスコープ「TD・1」を7月に発売すると発表した。価格は、オープン。

TD・1

7月2日発売予定の一体型超望遠“デジスコ”「TD・1」の画像。メーカー希望小売価格はオープンだが、実売価格は21万前後か(提供:興和株式会社)

「TD・1」は、焦点距離450〜1,350mm(35mm判換算)のデジタルカメラとして利用できる、倍率10〜30倍のスポッティングスコープ。デジタルカメラとスポッティングスコープを組み合わせた“デジスコ”撮影といえばコリメート法だが、アダプタを使ってデジカメを固定させたり、2ステップのピント合わせの必要があるなど、撮影に多少手間がかかっていた。その点、「TD・1」は一体型になっているため、“デジスコ”初心者でも扱いやすいというメリットがある。

「TD・1」では、35mm換算で焦点距離450〜1,350mmの3倍ズームEDレンズを搭載し、口径55mm対物レンズにより、F2.8〜4という明るさも実現した。撮像素子としては有効画素数314万画素の1/2.5型原色フィルタCCDを搭載。撮影範囲は5m〜無限遠(MF)、20m〜無限遠(AF)となっている。また、手ブレ対策として、リモコンシャッターも標準装備しているという。

撮像感度はISO 100〜200の自動調整で、シャッタースピードもオートになっている。基本的にフィールド撮影用のため、本格的な天体撮影向きの機能は備えてはいないものの、月や太陽(もちろんフィルタを装着)を撮影する程度ならば、十分使えそうだ。持ち運びが容易といったメリットもあるため、気軽に月を撮影したい人や、天体望遠鏡の補助的な機材が欲しいと思っていた人には、面白い製品といえるかもしれない。

「TD・1」の主なスペック

《デジタルカメラスペック》

有効画素数:
314万画素CCD(1/2.5型)
レンズ:
3倍ズームEDレンズ fl=75〜225mm
(35mm判換算:450〜1350mm) F/2.8〜4
合焦(撮影)範囲:
5m〜∞(MF)、20m〜∞(AF)
フォーカス:
オート/マニュアル
ホワイトバランス:
オート/曇り
ファインダー:
実像式光学ファインダー(視度補正-5〜+5m)
液晶モニタ:
1.8インチ カラー液晶
記録方式:
JPEG(Exif Ver.2.2)準拠
記録媒体:
SDメモリーカード
測光方式:
中央部重点測光
露出補正:
±2EV(0.5EVステップ)
撮像感度:
ISO 100〜200自動調整

《スポッティングスコープスペック》

対物レンズ:
口径55mm EDレンズ
倍率:
10〜30倍
実視界:
3.94×2.95°〜1.31×0.98°
見掛け視界:
39.4×29.5°
ひとみ径:
2.7〜1.8mm
明るさ:
7.3〜3.2
アイレリーフ:
20mm
フォーカス:
AF、MF切替え(モードセレクタにより)
合焦範囲:
5m〜∞(MF)、20m〜∞(AF)

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