キヤノン、プロ用デジタル一眼レフカメラ「EOS-1D Mark II」の発売を発表
【2004年2月1日 キヤノン株式会社】
キヤノン株式会社は、有効画素数約820万画素の自社製CMOSセンサーを搭載し、クラス最高速だという約8.5コマ/秒・最大40コマまでの連写が可能なプロ用デジタル一眼レフカメラ「キヤノン EOS-1D Mark II」を4月下旬より発売すると発表した。価格はオープン。
今回発売する「EOS-1D Mark II」は、2001年12月に報道やスポーツを中心としたプロユーザー向けに発売した「EOS-1D」の後継機種。35mmフィルムサイズの撮像素子を搭載する「EOS-1Ds」とともに、EOS DIGITALシリーズのフラッグシップモデルと位置付けられる製品だ。
撮像素子は自社開発の原色フィルタ付きCMOS。撮像素子のサイズは28.7×19.1mmで、「EOS-1D」と同じだが、有効画素数が約415万画素から約820万画素に向上している。また、連写速度が秒間約8コマから約8.5コマに、連続撮影コマ数もJPEGで約40コマ、RAWで約20コマに増大し、より連写性能を重視したつくりとなっている。
また、撮像素子の能力を最大限に発揮する映像エンジンの最新バージョン「DIGIC II」を搭載。新搭載のDDR SDRAMに対応するなどしたことで、従来のDIGIC比で数倍以上という高速な画像処理が可能になった。
そのほか、ISO50/3200の拡張やバルブ撮影にも対応。第二世代オンチップノイズ除去回路の搭載で、長秒撮影時のCMOSセンサーの固定パターンノイズ、ランダムノイズともに低減化を図っているなど、天体撮影時に気になる部分の作りこみもされている。
なお、新開発の交換レンズ「キヤノンズームレンズEF28-300mm F3.5-5.6L IS USM」と「キヤノンズームレンズ EF70-300mm F4.5-5.6 DO IS USM」の2つの発売が、やはり4月下旬に予定されている。いずれも手ぶれ補正機能を搭載した超高倍率ズームレンズで、価格はそれぞれ33万円、17万4,000円。ちなみに、「EOS-1D Mark II」では、すべてのキヤノン製EFレンズが使用できるが、画角はレンズ表記の1.3倍となる。
「EOS-1D Mark II」の主なスペック
- 有効画素数:
- 820万画素
- 撮像素子:
- 28.7×19.1mm CMOS
- レンズマウント:
- キヤノンEFマウント
- AF方式:
- TTL-AREA-SIR方式
- 連続撮影:
- 8.5コマ/秒・最大40コマ
- 撮像感度(ISO):
- ISO100〜1600(ISO50/3200可)
- シャッター速度:
- 1/8000秒〜30秒、バルブ
- 記録画像形式:
- JPEG、RAW(12bit)
- 記録媒体:
- CF TypeI/II、SD