若い星の周りに太陽系の100倍大きなディスクが見つかった

【2003年6月3日 NOAO Press Release

分子雲中で誕生している若い天体を観測していた研究グループにより、7つの若い星々の周りにガスやダストでできた巨大な円盤が発見された。円盤の大きさは、太陽系やこれまでに若い星の周りに発見されていたものに比べて10倍から100倍も大きいということだ。

(NGC1333の赤外線画像)

巨大な円盤を持つ星が発見された散光星雲NGC13333。(提供:University of Florida and NOAO/AURA/NSF)

この星は、ペルセウス座にあるNGC1333という天体に見つかったものだ。このあたりには、星や惑星の素材となる物質を含む分子雲が数百光年にもわたって広がっている。分子雲までの距離は1000光年ほどである。

見つかった円盤の大きさは、直径が数千天文単位にも及ぶものであった。太陽系の場合、冥王星までの大きさがおよそ60天文単位で、その外側にカイパーベルトと呼ばれる領域が1000天文単位ほどまで広がっているとされているが、さらにその数倍も大きいことになる。また、これまでに別の星の周りで見つかっていた円盤に比べると、10倍から100倍も大きいのだ。

円盤が大きいということは、その円盤から誕生する惑星が中心の星から遠いところで形成される可能性があることを示している。太陽系外の惑星を探す際、中心の星から離れたところにも惑星が見つかる可能性が高くなったということだ。中心星の近くは星からの光のために観測しにくいので、系外惑星を探している研究者にとっては朗報である。

また、大きな円盤が星の密集した場所に見つかったことも興味深い。星が密集していると重力のために大きな円盤は破壊されやすいと考えられる。実際、これまでに見つかっている円盤をもつ星は周りに星が少ない場所にあったが、その考えに合わないのだ。研究グループでは、宇宙赤外線望遠鏡や地上の電波望遠鏡などを用いてさらに観測を行い、円盤の性質を調べて謎に迫りたいとしている。