小惑星Interamniaによる恒星食に多数の観測報告

【2003年3月27日 アストロアーツ】

23日に関東地方などで見られた、小惑星(704)Interamniaによる恒星食は、関東地方から北陸地方、東北地方南部など広い範囲で観測され、多くの観測結果が報告されたようだ。国内では減光、通過の観測を含めて30件程度が報告され、ハワイからも8件報告があった。

観測数が増えたことで、小惑星の大きさや位置がかなり正確に求められただけでなく、隠される対象となった恒星(HIP36189)が不可視の重星である可能性が高いこともわかった。今後さらにデータが追加され整備されるにつれ、より詳細な情報が得られると思われる。

情報をご提供いただいたせんだい宇宙館の早水氏はお礼と共に「星食観測は多くの観測者により成立するものですので、この種の現象を通じて、天文仲間のフレンドシップの広がることを期待しております」と述べられている。今後も、今回の観測のように多くの人々が協力して大きな成果が上げられることを期待したい。

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