環境省、光害防止制度に係るガイドブックを策定

【2001年10月4日 環境省プレスリリース

環境省はこのたび、『光害防止制度に係るガイドブック』を取りまとめた。

天文ファンが光害と聞くと、単純に夜空が明るくなることによる天体観測への悪影響を思い浮かべることが多い。しかし、それだけの問題ではなく、エネルギーの浪費によるCO2排出量の増加、人間生活への悪影響、動植物への悪影響といったさまざまな側面があることがわかってきている。そしてこれらの問題は、照明対象範囲外への「漏れ光」によるものであり、適切な照明を用いることにより大幅な改善が可能だ。

環境省では、1998年に『光害対策ガイドライン』、2000年に『地域照明環境計画策定マニュアル』をそれぞれ策定したが、現状ではまだそれらが有効に活用されているとは言い難い。そこで今回策定されたガイドブックは、主に地方公共団体において、具体的な光害防止対策を行なう際の手引きとなるような内容となっている。このガイドブックの登場により、光害対策のための具体的な動きが活発化することを期待したい。

概要版のガイドブックが環境省プレスリリースから参照可能なので、ぜひご覧になっていただきたい。