夕空の本田・ムルコス・パイドゥーシャーコバー彗星を捉えた!
【2001年4月11日 アストロアーツ】
埼玉県上尾市の門田健一氏は、4月4日の夕方、高度7度の低空で、本田・ムルコス・パイドゥーシャーコバー彗星(45P)の観測に成功した。口径18cmの反射望遠鏡+冷却CCDカメラによる観測で、中央集光は強く、明るさは10.5等、コマの視直径は0.8分角。
近日点は2001年3月29日に通過したばかりだが、太陽に近く回帰条件はよくない。夕方の低空で、じょじょに減光する。
本田・ムルコス・パイドゥーシャーコバー彗星は、岡山県倉敷市の彗星捜索家の本田 実氏らが1948年に発見した彗星。日本人の名前が付いた最初の周期彗星で、公転周期は約5年。これまでに9回の回帰が観測されており、今回で10回目の出現。
*本田・ムルコス・パイドゥーシャーコバー彗星は、本田・ムルコス・パジョサコバ彗星と表記されることもあります。
4月11日から5月1日までの45P/本田・ムルコス・パイドゥーシャーコバー彗星(青緑色の点)の動き(ステラナビゲータ5の星図を元に作成)
● 45P/本田・ムルコス・パイドゥーシャーコバー彗星の最新の軌道要素
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(軌道計算:村岡健治氏)
- 最新の軌道要素を元に、この彗星をステラナビゲータ5で表示させる方法は以下の通りです。
- メニューバーから[天体]-[彗星] を選択する。
- 彗星ダイアログ内の[非表示彗星]のリストの中から「0045P」を選択する。
- ダイアログ中ほどの、[↑]ボタンを押すことによって「0045P」を[表示彗星]のリストに加える。
- [表示彗星]のリスト内にて、「0045P」をクリックし色が反転していることを確認の上、[編集]ボタンを押す。
- ポップアップした軌道要素編集ダイアログ内の各軌道要素を、上記の最新の軌道要素に書き換え、[OK]ボタンを押す。
- 彗星ダイアログの[OK]ボタンを押す。
- 以上の操作により、星図の中にこの彗星を表示させることができる。
- 「彗星軌道ビュアー」に上記軌道要素を入力すると、太陽系内での彗星の動きを見ることができます。
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