[新製品] ニコンD1X/D1H、ニコンFM3Aほか

【2001年2月6日 アストロアーツ】

(株)ニコンから多数の新製品が発表されたので、その一部を紹介する。


35mm判マニュアルフォーカス一眼レフカメラ
「Nikon FM3A

FM3A

定番のフルマニュアルカメラ「New FM2」をベースに、「絞り優先オート機能」やスピードライト使用時の「TTL自動調光機構」を加えた、マニュアルフォーカスの次期主力機(というより唯一の存在)。ニコンでは初めてとなる電子制御式/機械制御式併用のハイブリッドシャッターを搭載しており、マニュアル露出モードでは電池の有無に関わらずバルブ〜1/4000秒までの全速にわたりシャッターが作動する。

無電源でバルブ撮影ができることは、長時間の露出を必要とする天体写真用途ではきわめて有用。その上、絞り優先モードで一般写真も気軽に撮影できるのだから、FE2とFM2の良いところをドッキングさせたようなもので、アクセサリー系も、一部旧FMシリーズと共用できるかもしれない。測光方式は中央部重点測光方式。4月下旬発売予定。なお、「FM3A」の登場により「New FM2」は生産終了となる。一眼レフデジタルカメラをラインに持ちながら、マニュアルユーザー向けの新製品を出してくるところ、ニコンのこだわりを感じさせる1台だ(写真は、同時に発表された「パンケーキ」型レンズ、AIニッコール45mmF2.8Pを付けたシルバーボディ)。

<希望小売価格 (税別)>
シルバーボディ単体 96,000円
ブラックボディ単体 99,000円
シルバーボディ (AIニッコール45mmF2.8P付) 144,000円
ブラックボディ (AIニッコール45mmF2.8P付) 147,000円


レンズ交換式一眼レフデジタルカメラ
「Nikon D1X」「Nikon D1H

D1H

レンズ交換式一眼レフデジタルカメラとしては世界ではじめての普及価格帯を実現した「Nikon D1」をハイスペック化した製品。「Nikon D1X」は、547万画素のCCDセンサーを搭載した高画質タイプ。これに対し「Nikon D1H」は、CCDセンサーは「D1」と同じ274万画素だが、秒間5コマの高速連続撮影 (最大で40コマまで連続撮影可能) を実現したハイパフォーマンスタイプだ。CCDサイズについては2機種とも「D1」と同じ23.7×15.6mm。

「D1」と同様、RGB各12ビット (4096階調) のCCDセンサーからの生出力を、12ビットRaw形式によりそのまま記録することができるのは、天体写真用途では大きな強みだろう。今回の2機種では、通常の無圧縮12ビットRaw形式に加え、画像を劣化させること無く画像容量を小さくすることができるロスレス圧縮タイプの12ビットRaw形式もサポートされる。

普及価格一眼レフタイプデジタルカメラの先鞭を付けたニコンだが、最近は他メーカーからより普及価格の一眼デジカメが何機種も発表されていることから、さらなる普及価格での発売が期待される(銀塩F5との価格逆転もありうるかも……)。CCDサイズは35mmフォーマットをフルカバーして欲しかったが……。

発売時期や価格は未定。画像は「Nikon D1X」。



AF一眼レフカメラ用交換レンズ
「AI AF-S ニッコール ED300mm F2.8D II (IF)」

AI AF-S ニッコール ED300mm F2.8D II (IF)

EDレンズ3枚を含む光学系は従来の「AI AF-S ニッコール ED300mm F2.8D (IF)」と同じものだが、ボディ各所にマグネシウム合金を使用することにより大幅な軽量化を実現 (3,100グラム→2,560グラム) している。ブラックタイプとライトグレータイプの2種。発売予定時期は、ブラックタイプが3月下旬、グレータイプは未定。希望小売価格はともに600,000円。

画像はブラックタイプ。



アウトドアレジャー用双眼鏡
「スポーターI 8×36D CF」「スポーターI 10×36D CF」

スポーターI

アイレリーフ (接眼レンズ面〜全視野がケラレ無く見える部分までの距離) が長く、メガネをかけたままでも広い視界を確保できることを特長とするダハプリズムタイプの双眼鏡。さらに、回転繰り出し式の接眼目当てを採用しているので、メガネをかけたままでも最適の目の位置を得ることができる。口径が36mmと天体用には少し小さ目だが、それぞれ瞳径4.5mm、3.6mmと都市部での軽い星空ウオッチングには最適スペックかもしれない。さらに多層膜コートを施して明るい視野を確保している。生活防滴であることも、夜露に濡れることの多い天体観測用途としてはありがたい。

ボディはラバーコート。高級機のデザインを踏襲しながらも、リーズナブルな価格設定がなされている。光学系の仕上がり具合が気になるところだが、星像が10×40エスパシオクラスなら、間違いなく入門機として“買い”だ。

希望小売価格は「スポーターI 8×36D CF」(画像右) が25,000円、「スポーターI 10×36D CF」(画像左) が27,000円。近日発売予定。