りゅう座ι流星群、4日未明に小突発 火球のビデオ撮影に成功

【2001年1月5日 アストロアーツ】

日本流星研究会による速報集計によると、りゅう座ι流星群 (しぶんぎ座流星群) が1月4日未明にZHR[*]100前後の規模の小突発出現を起こしたようだ。新世紀初の大流星群とあって、実際に夜空を見上げ、多くの流星を観測された方も多いことだろう。

また、日本流星研究会の最新情報によると、午前1時21分頃には関東地方から中部地方にかけてりゅう座ι流星群に属する火球 (かきゅう=特に明るい流星) が出現、この火球は数分程度継続した持続痕 (永続痕) を残した。その後、午前3時34分頃には近畿地方から爆発を起こした火球も観測された。

アストロアーツでは、午前1時21分頃の火球をビデオ撮像することに成功した。ただし、写ったのは発光ポイント付近のみで、消滅ポイントは残念ながら写野外であった。撮影に用いたカメラはふたご座流星群の際にも活躍した低価格の超高感度モノクロCCDビデオカメラ「WAT-100N」(Watec社製) だ。

りゅう座ι群に関連する火球
出現時刻 2000年1月4日午前1時21分頃
撮影地/群馬県鬼石町  撮影/akira-k
りゅう座ι群火球 1月4日午前1時21分頃
動画をダウンロード
[ MPEG / 358KB ]

超高感度モノクロCCDビデオカメラ WAT-100N (Watec社製)
6mmF1.4レンズ (絞り開放)

Hi-8ビデオデッキにて録画、DVにダビング
動画編集ソフトにて色情報破棄、明度・コントラスト・ガンマ調整後、MPEG化

[*] ZHR: 天頂修正時間平均流星数。観測された流星数から、極限等級6.5等の雲がまったくない空で、放射点 (輻射点) が天頂にあると仮定した条件下で予測される1時間あたりの流星数を計算したもの。

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