VLT、木星の第17番衛星を観測

【2000年8月8日 ESO Press Photos 19a-b/00 (2000/8/4)

ヨーロッパ南天天文台(ESO)の大型望遠鏡VLTの1号機「ANTU」がとらえた木星の第17番衛星「S/1999 J1」の姿が公開された。

VLT・ANTUがとらえた木星の第17番衛星「S/1999J1」

木星の第17番衛星は、1999年10月にアリゾナ大学のスペースウォッチ・プログラムにより発見され、当時は小惑星だと思われていたが、後に実は木星の衛星であることが確認され、IAUC 7460(2000/7/20)で報告された。

左は、2000年7月28日の日の出直前にVLT「ANTU」のFROS-1カメラがとらえた、低空を昇りつつある「S/1999 J1」の姿。一分露光の画像を3枚合成したもので、衛星が移動して線状に写っているのがわかる。衛星の明るさはおよそ20等級。視野はおよそ縦横角1.5分角(1分角=1/60度)。有効解像度は、0.7秒角(1秒角=1/3600度)。

リンク先のESOのページでは、高解像度画像のほか、GIFアニメーションも見られる。


画像提供:  ESO

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