タイタン4B型ロケット、打ち上げ成功
【2000年5月9日 FLORIDA TODAY News (2000/5/9)】
5月9日、アメリカ空軍の弾道ミサイル探知用DSP衛星(2億5000万ドル)を積載した大型のタイタン4B型ロケット(4億3200万ドル)がケープ・カナベラル空軍基地から無事打ち上げられ、衛星を目標の軌道に投入することに成功した。なお、DSPはDefense Support Programの略で、防衛支援計画の意。
ケープ・カナベラル空軍基地からのタイタン・シリーズ・ロケットの打ち上げは過去2年間に3回連続で失敗しており、成功したのは2年ぶり。
最初の失敗は1998年8月12日で、アメリカ国家探偵局(NRO)向けの諜報衛星(7億ドル)を積載したタイタン4A型ロケットがリフトオフ40秒後に爆発した。
次の失敗は1999年4月9日で、タイタン4B型ロケットの上段ユニットが電気系トラブルによりDSP衛星(2億5000万ドル, 今回打ち上げ成功したものと同型)を所定の軌道に投入することに失敗した。
最後の失敗は1999年4月30日で、タイタン4B型ロケットの上段ユニットの管制ソフトウェア の問題から空軍のMilstar通信衛星が失われた。
なおこの間、カリフォルニアのバンデンバーグ空軍基地からは2基のタイタン2型ロケットと1基のタイタン4B型ロケットの打ち上げが成功している。