NEARが3月15日に撮影したエロスのムービー4本全てが公開
【2000年4月27日】
2000年3月15日、小惑星「エロス」を周回中の小惑星探査機「NEARシューメーカー」は「エロス」上空204kmから「エロス」の異なる地域を撮影した4本の通過飛行ムービーを撮影したが、その全てが公開されたので、サンプル画像とともに紹介させていただく。ムービーは、それぞれのリンク先で入手できる。
(その1) エロスの西端(経度180度点)の周辺をとらえたもの。衝突クレーターで覆われており、短い直線状の溝や直径50mほどの巨岩も散在している。 (24日にも紹介したもの)
NEAR Image of the Day (2000/04/21)
(その2) 「サドル」と呼ばれる部分の西部。衝突クレーターが比較的少ないことから、エロスの歴史上では新しい地形であると考えられる。「サドル」の縁には50mほどの巨岩が多数見られる。
NEAR Image of the Day (2000/04/24)
(その3) 西半球の直径5.5kmほどの目立つクレーターの周辺。収められた1時間半の間にクレーター内部への光の当たり方が目立って変化している。
NEAR Image of the Day (2000/04/25)
(その4) その3に収められている5.5kmクレーター以西から反対側の半球にある「サドル」中央までをとらえたもの。この領域には、東から西に走る溝が見られる。「サドル」内部の見え方の変化に注目してほしい。「サドル」が左上から写野内に入った瞬間には、斜めからの太陽光により内部の構造がよくわかるが、だんだん太陽光が高くから当たるにつれて目立たなくなっていく。
NEAR Image of the Day (2000/04/26)
画像提供=NASA/The Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory
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