15万5千円で自動導入システムの望遠鏡発売
【1999年3月26日】
(株)ミックインターナショナルは、アメリカの望遠鏡メーカー「ミード」社の小型望遠鏡の「ETX-90/EC」と「オートスター天体自動導入システム」を4月から順次発売すると発表した。
「ETX-90/EC」は、アメリカで大ベストセラーとなった「ETX-90」(ET:Everybody's Telescope)の後継機で、経緯台モードによる天体追尾とキイ操作による導入が可能になったもの。9cmの口径ながらマクストフ光学系とフォークマウントの組み合わせはコンパクトで重さも4kgと軽量で持ち運びも簡単だ。
左)発表会会場風景。左からミックインターナショナル/福田社長、ミード/ジョン・C・ディーベル会長、右端がカメラ販売店向けに営業展開を行う樫村/淺田社長。
中)非常にコンパクトな「ETX-90/EC」。手にしているのが「オートスター」で、中には68系のカスタムチップとフラッシュROMが入っていて、今回のシステムの頭脳にあたる。
右)開発中の新ソフトの紹介風景。天文知識の無い初心者でも簡単に使えるものになる予定。
電源は単3電池8本で20時間以上の連続使用が可能。この「ETX-90/EC」に「オートスター天体自動導入システム」を取り付けることで、天体の名前や番号を導入するだけで天体を自動的にその方向に向けることができる。また「オートスター天体自動導入システム」はパソコンから制御することができるので、パソコンユーザーならばこの望遠鏡を周辺機器の一つとして考えてみてもおもしろいあろう。肝心のソフトは、ホームページ感覚で簡単に操作できるアストロアーツ開発のソフトを6月頃に発売開始する予定だ。ステラナビゲータもこのシステムに対応する予定で当ホームページなどでお知らせします。
また、すでに発売済のデジタルカメラアダプターを取り付け、月や惑星などの天体写真を撮影することも可能で、さまざまなオプションパーツも用意されている。
「ETX-90/EC」の定価は12万5千円、「オートスター天体自動導入システム」は3万円で全国の望遠鏡販売店およびカメラ販売店で発売される。
簡単・軽量・コンパクトかつ低価格なこの望遠鏡は初心者の入門用として最適の機材だ。
■主な製品仕様
「ETX-90/EC」
光学系 | マクストフカセグレン |
有効径 | 90mm |
焦点距離 | 1250mm |
F値 | 13.8 |
付属品 | アイピース26mm、8×21mm正立ファインダー |
定価 | 125,000円 |
「オートスター」
12000個の天体データベース | |
観測開始時の基本セッティング機能 | |
天体導入機能 | |
定価 | 30,000円 |
オプションアクセサリー
テーブル三脚 | 10,000円 |
フルサイズアルミ三脚 | 45,000円 |
8×25mm直角ファインダー | 10,000円 |
電動フォーカサー | 29,000円 |
カメラアダプター | 12,000円 |
アルミトランクケース | 17,000円 |
ソフトキャリーケース | 10,000円 |
地上プリズム(45°) | 15,000円 |
金属フード | 10,000円 |
2倍バローレンズ | 15,000円 |
デジカメアダプター | 12,000円 |