サッカーW杯に宇宙飛行士からもエール

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

【2014年6月13日 NASA

13日朝(日本時間)、ホスト国ブラジル代表の勝利で幕を開けたサッカーW杯ブラジル大会。多国籍のクルーが滞在中の国際宇宙ステーションからも、宇宙でのプレー映像とともに応援メッセージが届けられている。TV観戦のおともに、明け方の空の見どころも紹介。


応援メッセージを送るISSのクルー

「楽しんで、一生懸命なプレーを。みんなでISSで見ています」(アメリカのReid Wisemanさん、右)。クリックで動画ページへ(提供:NASA TV)

ISSから撮影したブラジル

ISSから撮影したブラジル。リオデジャネイロやサンパウロの明かりが見える。クリックで拡大(提供:NASA/Reid Wiseman)

6月25日明け方の月と金星

6月25日の朝、東の空では細い月と金星が接近(「ステラナビゲータ」のシミュレーション星図。以下同)。

ブラジルの星空

6月15日の日本−コートジボワール戦が行われるレシフェの空。観戦に行く人は、南十字など南半球ならではの星座にぜひ注目を。

世界中のサッカーファンが注目する地上のスポーツの祭典は、約400km上空の国際宇宙ステーション(ISS)でも話題の的だ。

よく「サッカーフィールドほどの大きさ」と形容されるISSには、6月27日にグループGで対戦するアメリカとドイツの宇宙飛行士が呉越同舟。NASA TVで公開された動画では、両国のクルーから出場チーム、選手への応援メッセージや、ミニボールを使って船内で遊ぶようすが紹介されている。微小重力環境では、やはり浮き球の処理がポイントのようだ。

NASAのW杯特集ページでは、人工衛星から撮影した出場国の写真ギャラリーなども掲載されており、こちらも見逃せない。

時差を乗り越えてのTV観戦は、普段あまり見ることのない時間帯の星空を眺めるチャンスだ。この時期はちょうど明けの明星が東の空で見ごろとなっている。

日本−コロンビア戦(5時キックオフ)が行われる6月25日には細い月と金星が接近。美しい眺めに、両国の健闘と日本の決勝トーナメント進出をお願いしてみたくなるかもしれない。

決勝トーナメントに突入する7月上旬にはおうし座の1等星アルデバランが金星に接近する。華やかなヴィーナスの輝きと、猛々しい牛の赤く光る眼差し。美しく、かつ情熱的な戦いを期待しよう。