探査機ドーン、ベスタを離れ次の目標ケレスへ出発

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

【2012年9月7日 NASA

NASAの探査機「ドーン」が5日、約1年にわたり観測を行った小惑星ベスタの周回軌道を離れ、次の目標である準惑星ケレスへの途についた。


探査機ドーンが撮影した小惑星ベスタ

北極上空から見た小惑星ベスタ。8月26日に探査機「ドーン」が撮影した“お別れ”画像。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/UCLA/MPS/DLR/IDA)

探査機「ドーン」は2007年9月に打ち上げられ、2011年7月15日に小惑星帯(火星軌道と木星軌道の間の小天体密集帯)にある小惑星ベスタの周回軌道に入った。約1年にわたる観測で、初めて見る天体の詳細な姿や、太陽系形成の謎を明かす知見をもたらしてきた。

日本時間9月5日午後3時半ごろにベスタの重力から再び解き放たれたドーンは、次の目標である準惑星ケレスに向かう。到着予定は2015年だ。

「ベスタに別れを告げ、この1年の素晴らしい成果を思い起こすとともに、次の目標であるケレスでのミッションがとても楽しみです。さらにわくわくするような発見が待っていることでしょう」(「ドーン」プロジェクトのRobert Maseさん)。

〈参照〉

〈関連リンク〉

〈関連ニュース〉