嫦娥2号による「虹の入江」の画像が公開に

【2010年11月10日 中国国家航天局

今月8日、中国国家国防科技工業局は月探査衛星「嫦娥2号」が撮影した月の「虹の入江(Sinus Iridium)」の画像を公開した。


(嫦娥2号がとらえた「虹の入江」の画像と3D立体画像)

嫦娥2号がとらえた「虹の入江」の画像(左)と3D立体画像(右)。クリックで拡大(提供:CNSA)

10月1日に打ち上げられた中国2機目の月探査衛星「嫦娥(じょうが)2号」がとらえた月面の地形「虹の入江」の写真が公開された。

嫦娥2号は10月28日に「嫦娥3号」の着陸候補地である「虹の入江」を月面から約18.7kmの距離から撮影、縦横それぞれ約15.9km、約8kmほどの領域が写真に収められた。画像の中心位置は西経31度3分、北緯43度4分、画像の解像度は約1.3mである。

中国国家国防科技工業局は、嫦娥2号がこの画像の撮影をもって技術面での任務を完了し、現在は4つの科学ミッションを実施中であると発表している。