6月6日〜7日、国立天文台で「ユニバーサルデザイン天文教育研究会」

【2010年6月4日 アストロアーツ】

6月6日〜7日、国立天文台で「ユニバーサルデザイン天文教育研究会」が開催される。障害者や長期入院中の子供などを対象とした天文教育の事例発表をもとに、さまざまな人々と「知る喜び、感じる喜び」を共有できる天文教育普及活動のありかたについて議論を深めることを目指す。


宇宙や星について知る・学ぶ楽しみは、世代や性別、障害の有無にかかわらず共有されるべきですが、現状は残念ながら「ユニバーサル」という言葉からはほど遠いものといえます。そこで、天文関係者のみならず障害者教育や病院活動などでご活躍の方も交え、従来とはひと味違った「天文教育普及活動」について共に語り合うための研究会を企画しました。

本研究会では、今までの活動でとかく忘れられがちな障害者(視覚、聴覚など)や特別支援学校の生徒、病院に長期入院中の子供などを対象とした天文教育普及活動について、事例発表をもとに、さまざまな人々と「知る喜び、感じる喜び」を共有できる天文教育普及活動のありかたについて議論を深めます。

なお、「ユニバーサルデザイン天文教育」は、特殊な立場にある人々が対象の「特別な」活動では決してないことを強調しておきます。誰にもわかりやすい天文の魅力、あるいはコミュニケーション手法という観点から、天文教育普及活動をとらえ直すことは、研究・教育者と一般市民の間に横たわるバリアを明らかにし、それをとり除くことにつながります。「特殊な活動」でなく「普遍性を生み出す活動」とご理解ください。

■ イベント名:
ユニバーサルデザイン天文教育研究会
■ 日程:
2010年6月6日(日)、6月7日(月)
■ 会場:
国立天文台 三鷹キャンパス
6日:すばる棟 大セミナー室
7日:中央棟(北)講義室
■ 内容:
詳細はスケジュール表(PDFファイル)をご覧ください
〈主な招待講演者(敬称略)〉
藤原晴美(元盲学校教諭)、高橋真理子(山梨県立科学館)、高橋淳(水海道一高)、広瀬浩二郎(民族学博物館)、久部幸次郎(関西学院大)、根本しおみ(川口市立科学館)、飯塚高輝(竜のおとし子星の会)、新田伸也(筑波技術大)、富田晃彦(和歌山大)、神田美子(京大小児科ボランティア代表)、犬飼岳史(山梨大小児科)
■ 主催:
国立天文台
■ 共催:
天文教育普及研究会
■ 問い合わせ先:
E-mail: UDWS2010@kusastro.kyoto-u.ac.jp
■ その他:
申し込み方法など詳細については、下記参照サイトをご覧ください