「はやぶさ」、イオンエンジンの連続運転を完了

【2010年3月29日 宇宙航空研究開発機構(JAXA)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、今年6月に地球への帰還を予定している小惑星探査機「はやぶさ」について、イオンエンジンの連続運転(第2期軌道変換)を終了し、地球の中心から約2万kmの位置を通過する軌道へ誘導したことを発表した。


小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還までの運用イメージ)

小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還までの運用イメージ。クリックで拡大(提供:JAXA)

小惑星探査機「はやぶさ」は、今年6月に予定している地球帰還に向けて、昨年2月からイオンエンジンの連続運転(第2期軌道制御)を行ってきた。

その第2期軌道制御が3月27日午後3時17分(日本時間)に完了し、地球の中心から約2万kmの位置を通過する軌道に誘導された。

現在「はやぶさ」は、地球から約2,700万kmの距離に位置している。JAXAのプロジェクトチームでは、今後数回にわたる軌道修正を行い、サンプルを収納したカプセルが正確に地球大気圏内に再突入する軌道へと「はやぶさ」を精密に誘導する。