「ディスカバリー号」、ISSからの分離準備を完了

【2007年11月5日 NASA Space Shuttle News

国際宇宙ステーション(ISS)では、スペースシャトル・ディスカバリー号の乗組員と第16次長期滞在乗組員との間で、分離を前に別れの挨拶が交わされた。ディスカバリー号の地球帰還は、米国東部標準時間11月7日午後1時2分(日本時間8日午前3時2分)の予定で、摩擦の増大が問題となっている太陽電池パドル回転機構(SARJ)から回収された金属の粉も他の物資とともに地球に持ち帰られる。


(別れの挨拶を交わすディスカバリー号の乗組員と第16次長期滞在乗組員の画像)

別れの挨拶を交わすディスカバリー号の乗組員と第16次長期滞在乗組員(提供:NASA)

国際宇宙ステーション(ISS)では、P6トラスの太陽電池パドル(SAW)の修理を行うため、飛行12日目に第4回船外活動が行われた。修理は完了し、パドルは無事展開した。

また、飛行13日目には、ISSとの分離に備え、地球に持ち帰る物資の移送など帰還に向けた準備が行われた。ディスカバリー号の乗組員と第16次長期滞在員との間で別れの挨拶が交わされ、その後スペースシャトル「ディスカバリー号」とISSとの間のハッチが閉じられた。

「ディスカバリー号」に移送された物資の中には、ISS右舷側の太陽電池パドル回転機構(SARJ)から回収した金属の粉も含まれている。地上に持ち帰り、摩擦の原因究明に利用するためだ。

なお、「ディスカバリー号」は、米国東部標準時間11月7日午後1時2分(日本時間8日午前3時2分)にNASAケネディ宇宙センターに帰還する予定である。