【新製品情報】キヤノン、デジタル一眼レフカメラ2機種を発表

【2007年8月22日 アストロアーツ】

キヤノンマーケティングジャパン株式会社では、8月31日にハイアマチュア向けデジタル一眼レフカメラ“EOS 40D”を発売する。また今年11月下旬には、高画質を追求した”EOS-1D MarkIII”を発売する。


(EOS 40Dの画像) (EOS-1D MarkIIIの画像)

(上)EOS 40D、(下)EOS-1D MarkIII(提供:キヤノンマーケティングジャパン株式会社)

(俳優の渡辺謙氏の画像)

EOS 40Dのコミュニケーションパートナーとして、8月20日の新製品発表会に登場した俳優の渡辺謙氏。以前からのEOS Digitalユーザーでもあり、CM撮影時に自身が撮影した画像を披露しながら、EOS 40Dの魅力を語ってくれた。

EOS 40DはEOS 30Dの後継機で、撮像素子は長時間露出でもノイズの少ないことで定評あるキヤノン製CMOSセンサーを採用。撮像素子のサイズはEOS 30Dと同じAPS-Cサイズだが、画素数は有効820万画素から有効1,010万画素へとアップし、液晶モニタも2.5型から3型(23万画素)へと大型化している。ボディサイズに大きな変更はないが、液晶モニタの大型化に伴い、液晶モニタの左側に配置されていた各種操作ボタンが液晶モニタ下方へと移動した。

天体撮影時に便利な機能としては、CMOSセンサーからのリアルタイム画像を液晶モニタに表示し、マニュアルフォーカスでピント合わせを行うことができるライブビューが新たに搭載されている。すでに販売されているEOS-1D MarkIIIと同様に、カメラ背面に設置されたマルチコントローラーで任意の位置にフォーカスフレームを移動させ、拡大ボタンを押すことで画像を5倍と10倍に拡大することも可能になっている。

また、AD変換の信号処理も従来の12bitから14bitへと向上している。従来機よりも階調性に優れた画像を得ることができるだろう。ISO感度設定はISO100〜1600で、1/3段単位で細かな設定を行うことができる。さらに、ISO感度拡張機能を使ってISO3200の設定も可能だ。CMOSセンサーにはオンチップノイズ除去回路が搭載されているので、 高ISO感度に設定してもノイズの少ない画像が得られるという。もちろん、従来機同様に、長時間露出直後にカメラ内でのダーク演算を行うノイズリダクション機能も搭載されている。

さらに、エントリーモデルのEOS Digital KISS Xや、プロ向きのEOS-1D MarkIIIにも採用されているセルフクリーニングセンサーユニットも新たに搭載された。

EOS 40Dは、入門用のエントリーモデルとプロ向けのフラッグシップモデルの中間で、いわゆるミドルクラスの機種だが、今後、キヤノンではこのクラスの販売促進のため、大規模な広告宣伝を行う予定だという。EOS 40Dでは、ミドルクラス初のテレビCMも予定され、イメージキャラクターには俳優の渡辺謙氏が起用されている。

また、フラッグシップモデルで、35mm判フルサイズのCMOSセンサーを搭載したEOS-1Ds MarkIIIも11月下旬の発売予定となっている。価格は未定。画素数は有効2110万画素で、中判カメラに匹敵する解像感が得られるという。ライブビュー機能や14bitAD変換も搭載する。

さらに、明るい超広角レンズのEF 14mmF2.8LII USMも9月下旬に発売予定になっている。価格は32万2,350円。 EF 14mmF2.8L USMの後継機で、非球面やUDレンズを採用し、従来機より周辺画質が向上しているという。