6月22日は夏至

【2007年6月21日 アストロアーツ】

今年の6月22日は夏至。地球の北半球に位置する日本では、1年で昼がもっとも長く、太陽が一番高く昇る日です。


(太陽の動き)

魚眼レンズで見た空を再現。上から順に、夏至、秋分、冬至の日の太陽の動き。クリックで拡大(ステラナビゲータ Ver.8で作成)

(夏至の日の地球)

夏至の午前7時(日本時間)に地球を横から見たようす。日本列島はもう朝を迎えた。クリックで拡大(ステラナビゲータ Ver.8で作成)

(冬至の日の地球)

冬至の同時刻。日本列島はまだ薄暗い。クリックで拡大(ステラナビゲータ Ver.8で作成)

太陽の高さが季節によって変化するのは、地球の「地軸」が傾いているからです。地球は太陽の周りを1年かけて回っています(公転)が、同時に自身がコマのように回っています(自転)。回転するコマの軸にあたるのが地軸(または自転軸)で、公転の通り道に対しておよそ23.4度傾いています。

地軸の傾きが、短い年月で見るとほとんどぶれないのがポイントです。そのため、ちょうど1年に1度ずつ、地軸の北極側が太陽を向く日と南極側が太陽を向く日があり、それぞれ「夏至」と「冬至」にあたります。夏至の前後、北極周辺は一日じゅう太陽に照らされ、それ以外の北半球でも昼間が長くなります。

赤道から、地軸の傾きと同じ23.4度だけ北極側(北回帰線上)にある地域では、夏至の日の太陽は頭の真上まで昇ります。東京は北緯35.4度、つまり赤道から35.4度北寄りにあります。昇りきったときの太陽は真上から12度しかずれていないのですから、これは頭上から照りつけているも同然です。

今年は空梅雨ぎみで、ただでさえ高い太陽の光をさえぎる雲が少ないので、まるで真夏の日ざしのようにも感じられます。しかし、地球の大気は暖まりにくく冷めにくいので、夏の本番はまだまだこれからです。

(このニュースは、「150のQ&Aで解き明かす 宇宙のなぞ研究室」の内容をもとに作成しました)

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