ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた、雄大な銀河NGC 3949の姿

【2004年8月11日 Hubble Newdesk

NASAのハッブル宇宙望遠鏡が捉えた、雄大な銀河NGC 3949の姿が公開された。若い星がひしめく青い円盤、薄ピンク色に輝く星の誕生領域、中心のバルジなどが、雄大な銀河の姿とともに捉えられている。

(NGC 3949の画像)

NGC 3949。クリックで拡大(提供:NASA, ESA and The Hubble Heritage Team (AURA/STScI)、謝辞:S. Smartt (The Queen's University of Belfast))

われわれは天の川銀河(銀河系)の中にいるため、天の川銀河の大きなスケールの構造を見ることはできず、円盤構造を天の川として見ることしかできない。そこで、われわれの銀河系を知る手掛かりを、構造や形が似た他の銀河に求めるというわけだ。

そのような似た銀河の1つ、NGC 3949は、われわれから5000万光年離れており、北斗七星の方向にある6、7個の銀河が集まった銀河団のメンバーである。画像には、若い星がひしめく青い円盤や、星が誕生する薄ピンク色の領域などが写し出されている。青い円盤部分と対象的な中心の明るいバルジには、年老いた赤い星が存在している。

この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡に搭載されたWFPC2カメラによって2001年10月に捉えられたものだ。青色、可視光、近赤外線の波長域で撮影された画像を合成し、自然な色に合成したものである。