天王星・海王星に新しい衛星

【2003年10月22日 国立天文台・天文ニュース(677)

天文ニュース(673)で海王星に新しい衛星が発見されたことをお知らせしましたが、9月から10月にかけて、天王星と海王星に、さらに新しい衛星が続々と発見されています。

発見された衛星は以下のとおりです。

日付惑星衛星の仮符号
9月3日天王星S/1986 U 10
9月25日天王星S/2003 U 1, S/2003 U 2
10月1日天王星S/2001 U 2
海王星S/2002 N 4
10月7日天王星S/2001 U 3
10月9日天王星S/2003 U 3

このうちS/1986 U 10は、1986年に宇宙探査機ボイジャー2号によって観測され、仮符号がつけられたものの、2002年のはじめにいったん存在の確認が取り消されていました。そして今回、ハッブル宇宙望遠鏡による観測で、再度存在が確認されたのです。

これらの発見により、10月21日現在、太陽系の惑星ではっきり確認されている衛星の数は次のようになりました。

水星なし
金星なし
地球1個
火星2個
木星61個
土星31個
天王星27個
海王星13個
冥王星1個

<参照>

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