板垣さん、またも超新星を発見

【2003年9月24日 国立天文台天文ニュース(673)

山形県山形市の板垣公一(いたがきこういち)さんが、超新星を発見しました。

9月15.422日(世界時)、ベテランの超新星ハンター・板垣さんがかんむり座の楕円銀河NGC 6109に超新星を発見しました。これは口径60センチの反射望遠鏡とCCDカメラによる発見です。この発見は九州大学の山岡均(やまおかひとし)さんを通じて国際天文学連合へ報告され、2003iaという名前が付けられました。

この超新星の位置は、

赤経  16時17分41.17s
赤緯 +35°00' 07.2" (2000.0)

で、母銀河(NGC 6109)の中心から東に8秒、南に8秒にあたります。この超新星は、19.18日(同)撮影のスペクトルから、極大を2週間ほど過ぎたIa型であることがわかりました。

板垣さんは今年に入ってだけでも、3月(国立天文台・天文ニュース 625)、5月(同 635)にも超新星を発見しています。