情報トピックス(2003年3月)

国内のさまざまなメディアで取り上げられた天文ニュースや皆様からお寄せいただいた写真などを紹介しています。記事の詳細については各リンク先を参照してください。

2003/03/31

天文関連書 新刊情報

宇宙を支配する暗黒のエネルギー
千葉剛(ちば・たけし)著 岩波書店
本体1100円 19cm 99p (岩波科学ライブラリー 91)
ISBN 4-00-006591-2
こんなに面白い大宇宙のカラクリ 「すばる」でのぞいた137億年の歴史
二間瀬敏史(ふたませ・としふみ)著 山田亨(やまだ・とおる)著 講談社
本体880円 16cm 252p 図版32p (講談社 +α文庫)
ISBN 4-06-256711-3
宇宙の秩序
C.ラッセルほか著 渡辺正雄(わたなべ・まさお)監訳 成定薫(なりさだ・かおる)訳 大谷隆昶/訳 すぐ書房
本体2700円 21cm 391p (科学革命とキリスト教 1)
ISBN 4-88068-296-9

2003/03/28

H-IIAロケット5号機、打ち上げ成功(宇宙開発事業団)

宇宙開発事業団のH-IIAロケット5号機が、午前10時27分に種子島宇宙センターから打ち上げられた。情報衛星2機の分離にも成功している。

3月31日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報

小惑星(164) Evaによる恒星食。3月31日(月)1時24分、九州地方、南西諸島方面で観測される可能性がある。
恒星は TYC2531-01295-1(赤経 12h41m10.906s、赤緯 +31°16'44.55"(J2000)、11.7等、かみのけ座37番星の西 約4°7')
2.6等の減光で、継続時間は最長6.2秒

2003/03/27

写真投稿:「FinePix S2 Proによる春の銀河など」

林伸彦さん撮影(数が多いのでサムネールのみ)

(M42の写真) (M51の写真) (M64の写真) (M65, 66, NGC3628の写真) (M101の写真) (NGC4565の写真)

●オリジナルの拡大画像や各データ、撮影者のコメントは下記「デジカメ実験隊がゆく」のページにて

2003/03/26

写真投稿:「超新星SN2003cg」

赤木浩一さん撮影。クリックで全体画像を表示

(超新星SN2003cgの写真 1) (超新星SN2003cgの写真 2)

撮影日時:2003年3月25日 (1枚目)21時35分、露出 1分、(2枚目)21時57分、露出 30秒×20枚
撮影地:福岡県宗像郡福間町
撮影機材等:タカハシ BRC250M(fl=1268mm F5)、SBIG ST9E、ステライメージ3にて画像処理、2枚目は3倍テレコンバータ使用
●撮影者コメント:薄雲で1等星がボケて見える状態でしたが明るい超新星だったので撮れました。

● アマ天文家「王国」復活、昨年発見の新天体最多(asahi.com : サイエンス)

2002年に日本のアマチュア天文家が第一発見者となった新天体は、彗星4個、新星3個、超新星5個の計12個で、過去最多となった。

3月29日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報

小惑星(109) Felicitasによる恒星食。3月29日(土)20時8分、関東、中部、近畿地方で観測される可能性がある。
恒星は TYC2389-01540-1(赤経 05h10m22.654s、赤緯 +30°18'08.50"(J2000)、10.3等、おうし座β星とぎょしゃ座ι星の中間付近)
3.0等の減光で、継続時間は最長2.8秒

2003/03/20

3月24日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報

(82) Alkmeneによる恒星食。3月24日(月)23時39分、九州南部で観測される可能性がある。
恒星は TYC1901-00656-1(赤経 06h48m00.758s、赤緯 +26°19'46.85"(J2000)、9.7等、ふたご座ε星の北東 約1°31')
2.5等の減光で、継続時間は最長3.9秒

3月25日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報

小惑星(336) Lacadieraによる恒星食。3月25日(火)4時25分、北海道北部で観測される可能性がある。
恒星は TYC6276-00065-1(赤経 18h12m58.298s、赤緯 -22°25'05.29"(J2000)、11.3等、いて座14番星の南 約46')
2.5等の減光で、継続時間は最長3.5秒

2003/03/19

「コロンビア号」の事故調査状況(宇宙開発事業団)

19日早朝(日本時間)に開かれたCAIB(コロンビア事故調査委員会)の定例記者会見の内容を要約して掲載。高温ガスが左翼へ流入した経路を解明するための風洞実験の結果などが報告された。また、早ければ今秋にもシャトル飛行を再開する可能性があることも発表された。

2003/03/18

● 137億歳の宇宙、12億歳のころには「骨格」形成(asahi.com : サイエンス)
● 宇宙誕生12億年で銀河の群れ 短時間で現在の形に−−すばる望遠鏡観測(Mainichi INTERACTIVE)

東京大学などの研究グループがハワイにあるすばる望遠鏡を使ってかみのけ座の方向を観測し、125億年前(宇宙誕生から12億年後)には銀河が群れとなって連なり骨格状の構造となっていたことを明らかにした。宇宙のごく若い時期からすでに現在と似たような構造が形成されていたことを物語っている。

天文関連書 新刊情報

はるかな宇宙へ 科学まんが 1 緑の星・地球
つぼいこう(つぼい・こう)著 朝日新聞社
本体800円 19cm 253p
ISBN 4-02-222045-7

新商品:「Olympus Four Thirds System」

オリンパスが、開発中の新世代レンズ交換式デジタル一眼レフシステム「フォーサーズ(Four Thirds)」を発表。4/3インチサイズのCCDまたは撮像素子を採用し、レンズマウントの標準化を目指したシステムとなっている。レンズ交換式ということで、天体撮影における適性にも注目したい。

2003/03/12

写真投稿:「ジュエルス・ホルボーセム彗星」

田村竜一さん撮影。クリックで拡大。

(ジュエルス・ホルボーセム彗星の写真)

撮影日時:2003年3月11日 5時10分、露出 3分
撮影地:兵庫県神戸市
撮影機材等:ミード LX200-25(fl=2750mm F11)、直焦点撮影、フジ スーパーHG1600
●撮影者コメント:なかなか晴れません。空の暗い良く星の見える場所なら肉眼で見えそうです。日の出1時間半ほど前、夜明けの北東の空に約6等級の明るさでとかげ座に見えています。中央集光もしっかりしていてコマも大きく短いながら尾も確認できました。3月18日から月明かりの影響が少しあるが大気の透明度がよければ問題なく見えそうです。雨上がりか季節風が強い時がチャンスです。彗星は、パソコンを使いステラナビゲータで自動導入しました。

「コロンビア号」の事故調査状況(宇宙開発事業団)

12日早朝(日本時間)に開かれたCAIB(コロンビア事故調査委員会)の定例記者会見の内容を要約して掲載。破片の回収状況の説明(28,286個)や飛行データをもとにした飛行状況再現テストの結果報告などが行なわれた。交信途絶後のテレメトリデータ(32秒間)の解析は継続中とのことである。

● 宇宙人から信号?150カ所の候補発見 米の探査計画(asahi.com : サイエンス)

SETI@homeで解析されたデータのうち、何らかの人工的な電波を発している可能性のある場所が150か所ほど見つかった。今月中にも再度詳しく分析するよていだが、主催者の一人によれば宇宙人からの電波が見つかる可能性は1%を大きく下回るとのことである。

2003/03/10

天文関連書 新刊情報

スペース・ガイド 2003
日本宇宙少年団編 的川泰宣(まとがわ・やすのり)監修 毛利衛(もうり・まもる)監修 丸善
本体1100円 18cm 309p
ISBN 4-621-07153-X

3月12日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報

小惑星(154) Berthaによる恒星食。3月12日(水)21時47分、北海道地方で観測される可能性がある。
恒星は TYC1888-00013-1(赤経 06h34m21.827s、赤緯 +26°51'54.49"(J2000)、11.1等、ぎょしゃ座49番星の南 約1°10')
1.2等の減光で、継続時間は最長5.5秒

2003/03/06

写真投稿:「ばら星雲」

野田司さん撮影。クリックで拡大。

(ばら星雲の写真)

●各データやコメントは下記「デジカメ実験隊がゆく」のページにて

新商品:「KOWA-PROMINAR TD-1」

興和より314万画素の超望遠ズームデジタルカメラ(35mm判換算450〜1350mm)TD-1が発表された。電源オフ時には口径55mmのスポッティングスコープとしても使える。

3月10日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報

(154) Berthaによる恒星食。3月10日(月)3時6分、東北、北海道地方で観測される可能性がある。
恒星は TYC4979-00559-1(赤経 14h15m11.547s、赤緯 -03°44'12.54"(J2000)、11.9等、おとめ座υ星の南西 約1°50')
0.9等の減光で、継続時間は最長30.8秒

3月11日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報

小惑星(1013) Tombeckaによる恒星食。3月11日(火)19時7分、関東、中部地方で観測される可能性がある。
恒星は TYC2402-01367-1(赤経 05h17m08.195s、赤緯 +36°32'55.64"(J2000)、10.2等、ぎょしゃ座σ星の南西 約1°43')
0.9等の減光で、継続時間は最長1.7秒

2003/03/05

「コロンビア号」の事故調査状況(宇宙開発事業団)

5日早朝(日本時間)に開かれたCAIB(コロンビア事故調査委員会)の定例記者会見の内容を要約して掲載。破片の回収状況の説明(22,563個)や左右のタイヤの写真公開が行なわれた。

2003/03/03

● 月探査:中国が年内に計画スタート 時期は不明(Mainichi INTERACTIVE ニュースセレクション)

中国が年内に月探査プロジェクトを開始すると発表。中国の伝説で月に住むとされる天女の名前をとって「嫦娥(じょうが)プロジェクト」と名付けられており、3段階に分けて探査機の着陸やサンプルリターンなどを進める計画とのこと。

天文関連書 新刊情報

銀河からゲノム・超弦まで宇宙を構成するもの
天野仁(あまの・ひとし)著 端功一(はた・こういち)企画・編集 エコー出版
本体1900円 21cm 181p (宇宙ロマンシリーズ Vol.5)
ISBN 4-901103-86-5
星と伝説
野尻抱影(のじり・ほうえい)著 中央公論新社
本体857円 16cm 262p (中公文庫 BIBLIO)
ISBN 4-12-204171-6
星三百六十五夜
野尻抱影(のじり・ほうえい)著 中央公論新社
本体590円 16cm 140p (中公文庫 BIBLIO)
ISBN 4-12-204172-4

3月7日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報

小惑星(142) Polanaによる恒星食。3月7日(金)2時28分、中部、近畿地方で観測される可能性がある。
恒星は TYC0817-00383-1(赤経 08h58m57.083s、赤緯 +14°55'26.82"(J2000)、11.3等、かに座ο1星の南東 約0°34')
8.2等の減光で、継続時間は最長2.2秒

(41) Daphneによる恒星食。3月7日(金)21時23分、東北、関東、北陸地方で観測される可能性がある。
恒星は TYC0219-01142-1(赤経 08h38m35.546s、赤緯 +04°16'11.16"(J2000)、11.0等、うみへび座の頭部σ星の北 約0°56')
0.7等の減光で、継続時間は最長17.2秒