りゅう座 ι(イオタ)流星群が、4 日未明に活発な活動を見せる

【2002 年 1 月 7 日 アストロアーツ】

新年の夜空を飾る流星群として知られているのが、りゅう座 ι 流星群(別名しぶんぎ座流星群)だが、今年も昨年と同様に活発な活動が捉えられたようである。りゅう座 ι 流星群は、数は少ないものの、しし座流星群と同様にシャープでタイトな極大を持つことが知られていて、この極大を昼間に迎えることになると、ほとんど群流星が見られないこともある。

さて、今年の極大が予想された 1 月 4 日未明は、下弦前の月が明るく夜空を照らしていたが、それでも極大の頃には一時間に十数個の流星を数えることができた。なかにはたいへん明るく痕を残すほどの大流星も見られ、新年の定番天文現象の大役を見事に果たしたようだ。

以下、送っていただいた画像を紹介しよう。(画像はそれぞれクリックでオリジナルサイズで表示)


川村晶氏撮影の流星の動画

(こちらは mpg 形式の動画です。サイズ 754KB)
撮影者/川村 晶
撮影地/群馬県多野郡
撮影日時/1 月 4 日 2 時台(写っている流星の出現は 29 分と 39 分)
撮影機材等/CBC 6mm F0.8(絞り開放)+ ワテック WAT-100N、カノープス ADVC-100 にて DV 出力、ケンコースカイメモ R にて自動追尾
画像処理等/ガンマ、コントラスト調整後、MPEG1 化

●撮影者コメント:ビデオカメラで捕らえたふたつの明るいりゅう座ι流星群の流星。画面右に北斗七星、画面左に北極星。


和光久氏撮影の流星

撮影者/和光 久
撮影地/静岡県朝霧高原
撮影機材等/フジ FinePix S1 Pro + シグマ 20mm F1.8(絞り F2.4)、ビクセン GPD 赤道儀で恒星追尾、感度設定 1600、ホワイトバランス オート
画像処理等/Apple iBook500 DualUSB と S1 専用シューティングソフトでインターバル撮影、30 秒露出で連続撮影した中から、比較的明るい流星が写っている 3 フレームをコンポジット。ダークフレームでノイズ除去処理後、レベル補正とトリミング。

●撮影者コメント:撮影時には月があったものの、3 時半過ぎくらいから出現数も増えてきたようです。全ての画像をチェックしたところ、全部で 10 個の群に起因する流星と一つの散在流星の撮影に成功しました。偶然とは言え、月の近くに明るい流星がいくつも出現していました。デジカメとは言え、さすがに月が視野に入るような構図で撮る気にはなりませんでした


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