10 月 29 日 小惑星タネテによる恒星食が日本中部で見られる!

【2001年10月23日 佐藤 勲 氏 ONM No. 590】

10 月 29 日(月)に起こると予報されていた小惑星(772)Tanete(11.3 等)による TYC184502990(10.6 等)の掩蔽は、アメリカ海軍天文台(USNO)などでの観測を基にした筆者の改良予報によって、同日 24h01m50s ごろ、日本中部で見られることが確実となりました。

隠される恒星の 2000 年分点の位置は、赤経 05h04m22s9448±0''.045, 赤緯 +23°52'14''379±0''.054 で、おうし座の NGC1746 の中にあります。一方、隠す小惑星の推定直径は 118km、視直径は 0''.068で、改良予報での暦の精度は 0''.023 と非常に高いものですが、恒星の位置があまりよくないため、これ以上の精度向上は見込めません。

名目上の掩蔽帯は、千葉県、神奈川県、静岡県、山梨県、長野県、岐阜県、福井県などを通っており、ここを中心に関東、中部、近畿、中国地方が可能性圏内にあります。現象が起これば、最長 10 秒間にわたって 2.4 等級の減光が起こります。

詳しいお問い合わせは、佐藤 勲 氏(E-mail ANA65381@nifty.ne.jp)までお願いいたします。

さらなる改良予報が出た場合は、電子メールや電話、アストロアーツのホームページでも情報を流します。また、観測報告は、eGroupに参加登録の上(eGroupにログイン)、occultation@egroups.co.jpに投稿して下さい。(プロフィールを記入されませんと、参加登録されません。)

<関連リンク>

<関連ニュース>