ロシアの大陸間弾道弾が5基の衛星の打ち上げに成功

【2000年9月28日 FLORIDA TODAY Space Online / Interfax News Agency (2000.9.26)

9月26日、5基の外国製衛星を積載したロシアの大陸間弾道ミサイル「SS-18 Satan」がカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。積載していた衛星は、イタリア製が2基、サウジアラビア製が2基、マレーシア製が1基で、それぞれ重量10キログラム〜56キログラムの小型衛星。サウジアラビアとマレーシアについては自国衛星の打ち上げは今回が初めてだった。5基の衛星は、打ち上げ10分後にそれぞれ高度650キロメートルの円軌道に投入された。

なお、このSS-18の打ち上げは初め8月25日に試みられたが、打ち上げ直前になって技術的問題により中止された。翌26日に再度の打ち上げが試みられたが、同じく技術的問題により中止となった。そして今回ようやくの打ち上げとなった。

ロシアは1998年10月、SS-18ミサイルをベースにした新型打ち上げロケット「Dnepr」を開発することを決定している。今回の打ち上げも、「Dnepr」開発のための試験の一環。SS-18は、一通りの試験を行なった後、最終的には「Dnepr」と改名されることになる。