話題の肉眼黒点、まだ観測可能

【2000年9月27日 アストロアーツ】

太陽に巨大黒点が見えている。日食観測用のサングラスを使えば肉眼でもぼんやりと確認できる。9月19日ごろに太陽面の端に見え始め、太陽の自転に伴ない移動し、9月24日には太陽面のほぼ中央に達した。SOHOのウェブサイトによると、この黒点は過去9年間で最大のものであるという。9月30日ごろまでは見えていると思われるが、まだ見ていない方は早めに観測されたほうがよいだろう。

今年は、11年周期の太陽活動の最盛期にあたるため、太陽には大きな黒点が頻繁に出現している。

前回の肉眼黒点のニュースを見たという忍穂井さん、河村さんから画像を提供していただきました。

忍穂井幸夫さん(月・惑星研究会)提供による9月25日の太陽 河村俊一さん提供による9月20日の太陽
[画像左]
撮影者: 忍穂井幸夫さん(月・惑星研究会)
撮影地: 大阪府牧方市
撮影日時: 2000年9月25日 午前7時17分
望遠鏡: タカハシFS-60Cフローライト・アポクロマート屈折
フィルター: ND400+ビクセン製サンプリズム用サングラス
カメラ: NECピコナ・デジタルカメラ(改造型) 直接焦点撮影

※忍穂井さんのWebサイト「惑星観測の広場」にはより高解像度の画像やクローズアップ画像もあります。

[画像右]
撮影者: 河村俊一さん
撮影地: 大阪狭山市
撮影日時: 2000年9月20日 午前11時28分
望遠鏡: ペンタックス75EDHF屈折
フィルター: ND400
カメラ: ニコンF3 (XP3.8mmにより拡大撮影)
フィルム: フジカラーSUPERIA100
露光: 1/1000秒
デジタル処理: ニコン・クールスキャン2でスキャン、
ステライメージ3で画像処理

<リンク>

※太陽を観測される場合は、十分な減光などの対策を行ない、目や観測機器を傷めないように注意されたい。特に、望遠鏡を用いる場合、観測方法が不適切だと失明につながる恐れがある。また、裸眼のまま太陽を直視したりしないこと。

※大流星、星食、大黒点など天文現象の速報、写真・画像などありましたら、どしどしお知らせ下さい。
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