スペースシャトル・アトランティス号、無事帰還

【2000年9月20日 アストロアーツ】

※時間は日本時間

国際宇宙ステーション(ISS)への補給・艤装フライトにのぞんでいたスペースシャトル・アトランティス号(STS-106/2A.2b)は、20日午後4時56分(現地時間午前3時56分)、米フロリダ州ケープカナベラルのケネディー宇宙センターに無事帰還した。

シャトル史上99回目のフライトとなった今回のアトランティス号の任務は、10月30日に打ち上げを控える国際宇宙ステーション(ISS)への第1次長期滞在クルー(Expedition One)のための準備。ISSとドッキングし、シャトル史上50回目となる船外活動(EVA)によるサービス・居住棟「ズベズダ」とISSの各種ケーブル接続、食料・各種日用品など約3トンにのぼる補給品の運び込み、運動器具やトイレ、酸素生成装置の設置、不用品の撤去、シャトルの軌道修正エンジンを用いてのISSの軌道上昇などの作業を行なった。打ち上げは8日夜、ISSとのドッキングは10日夜、ISSとの分離は18日昼だった。

10月5日には、シャトル史上100回目のフライトとなるディスカバリー号(STS-92/3A ISS艤装フライト)の打ち上げが予定されている。ディスカバリー号の任務は、通信システムや姿勢制御システムを搭載した「Z1トラス」という構造体や、ISSとスペースシャトルを連結するドッキングポートである「PMA-3」の設置。日本人宇宙飛行士、若田光一氏も搭乗。約11日間の飛行を予定している。

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