デルタ-3ロケット、試験打ち上げ成功

【2000年8月25日 BOEING News Release (2000/8/23)

ボーイング社は8月23日、アメリカ・フロリダ州ケープ・カナベラル空軍基地から、新型のデルタ-3ロケットを打ち上げることに成功した。積載物は、質量約4.3トンの模擬衛星で、計画通り最遠点2万5000kmの中高度軌道に投入された。

デルタ-3ロケットが静止衛星軌道に投入できる質量は最大3.8トンで、これは、デルタ-2ロケットの約2倍の打ち上げ能力に相当する。

デルタ-3ロケットは1998年8月に初打ち上げが行なわれたが、この際は空中爆発を起こし、打ち上げは失敗、商用衛星は失われた。その後1999年5月には2度目の打ち上げが試みられたが、第2段ステージの異常により、商用衛星を目標の軌道に投入することができなかった。今回の打ち上げは3度目の打ち上げであり、デルタ-3ロケットの信頼性の確立のためボーイング社自身の出資により行なわれた。

なお、今回軌道投入された模擬衛星は衛星本体は何の機能も持たないが、アメリカ空軍とコロラド宇宙力学研究センターの研究観測の対象として、特殊な塗装が施されている。

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