アトランティス号、打ち上げ成功ISSへ向け順調に飛行中

【2000年5月19日】

アメリカ東部夏時間5月19日午前6時11分(日本時間19日午後7時11分)、スペースシャトル・アトランティス号が打ち上げられた。カウントダウン、リフトオフ、上昇加速の経過は順調そのもので、アトランティス号は無事予定の軌道に乗った。アトランティス号は国際宇宙ステーション(ISS)の修理・補給フライト(STS-101)にのぞむ。

アトランティス号の打ち上げ予定日は初めは4月17日であったが、様々な理由から延期が続き、ようやく今回の打ち上げとなった。

ISSは、6個あるバッテリーのうち4個が枯渇または枯渇しつつあり、また活動期の太陽の強力な太陽風の影響もあって軌道が徐々に下がりつつあるなど、危機にひんしている。

アトランティス号はの今後の予定は、日本時間20日午後1時30分前後にISSとドッキング、バッテリー交換など修理・補給作業や、シャトルのメインエンジンを使ったISSの軌道修正などを行なう。そして日本時間27日午前8時30分前後にISSと分離、日本時間5月29日午後3時過ぎに着陸することになっている。

なお、アトランティス号は、今回の打ち上げ前に大幅に改装され、最新式のコックピットを備えた新装シャトル第1号。今後全てのシャトルが同様の改装を受ける予定となっている。

また、アトランティス号にはシドニー・オリンピックで使用されるオリンピック・トーチ(たいまつ)とオリンピック旗が積載されている。

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