XMM-NewtonがEXOSATにより発見されたX線源を観測

【2000年3月14日 XMM-Newtone news (2000/3/10)

ヨーロッパ宇宙局(ESA)のX線宇宙望遠鏡XMM-Newtonが、ESAのX線天文衛星EXOSAT(1983年5月〜1986年4月)により発見された大マゼラン雲内のX線星を再び観測した(画像1)。これは周囲を周る伴星から物質を吸収しつつある直径わずか2〜3キロメートル程度の中性子星であると考えられる明るいX線星だが、今回の観測ではその付近にあるいくつかの淡いX線源も確認された。

また、伴星がX線星を隠すにしたがってX線星からのX線が弱くなる様子も観測された。画像2は12時間程度に渡るX線星の輝度変化を示すグラフ。横軸は時間を表し、縦軸はX線星からのX線強度を表す。

 

(画像1)X線宇宙望遠鏡XMM-NewtonによるEXO 0748-676の画像。

 

(画像2)EXO 0748-676のX線強度変化。横軸の一目盛りは10000秒を表わしている。