XMM-Newtonが地球を撮影

【2000年2月22日 XMM-Newton (2000/2/18)

XMMの監視カメラによるXMMと地球

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)のX線宇宙望遠鏡XMM-Newtonが地球を撮影した。この画像はXMMに搭載された2基の小型監視カメラ(Visual Monitoring Camera, VMC)のうちの1つにより撮影されたもの。手前に写っているのはXMM本体。(画像=ESA)

XMMにはIRISおよびFugaとよばれる2基の監視カメラ(VMC)が備わっている。これらはXMMの状態を監視するためにXMMの外部に装備されている。2月16日にこれらのカメラのテストが行われたが、その間にXMMがたまたま地球に向くことがあり、この画像はその時に撮影された。この時カラーカメラであるIRISは長時間露光のテスト中であったため、完全な露出オーバーとなってしまい、地球の画像は真っ白につぶれてしまった。しかし、対数的な感度域をもつ白黒カメラFugaにより撮影されたこの画像は、地球とXMMの姿をよくとらえている。