毛利シャトル連載第5回夜空をゆくエンデバーDV撮影レポート

【2000年2月17日】

宇宙開発事業団の毛利 衛さんの乗るスペースシャトルSTS-99エンデバーを、現在夕空に見ることができるようになっています。

アストロアーツのスタッフも、16日新宿、17日群馬と、シャトルを目撃することができました。17日にはシャトルのビデオ撮影も行いましたので、そのようすをレポートしたいと思います。


毛利さんの乗っているシャトルを見よう、ということで、天候もよかったので出かけてみました。
 昨日(2月16日)の夕刻も東京・新宿の街中からも肉眼で見え、明るさ的に家庭用ビデオでも録画できそうだったので挑戦してみました。

まず、シャトルの見え方をアストロアーツの天文ニュース毛利シャトル連載第2回 毛利さんの乗るエンデバーを見つけてみよう」で調べ、シャトルが現れるのを待ちました。
 シャトルが地平線から姿を現わす時刻からは1分ほど遅れて、ある程度高度を増しているシャトルを発見しました。まずは、ビデオカメラのレンズを望遠側にして撮映、つぎに広角側にして地上景色を画面に入れて撮映しました。
 わずか数分の出来事で、やはり予報どおりに地球の影に入り急速に見えなくなりました。

シャトルは肉眼では明るい星が夜空をすーっと動いて行く感じで、その明るさは地平高度がいちばん高い時で1等星より明るくなることもあり、見える時間と見える方角さえ分かれば、誰でも簡単に見ることができるでしょう。

毛利さんのフライトもあとわずか、ぜひともシャトルをご自分の目でご覧になってはいかがなものでしょうか?

■ スペースシャトル・エンデバーの飛行のようすのMPEGムービー
ムービーの表示サイズを大きくしてご覧になることをお薦めします。

【音声】 あっ、毛利さんのシャトルです! 結構速いです。結構速いです。   【音声】 あ、かなりのスピードで動いています。かなり明るいです。等級はですね、えーーーっ、1等星より明るいです。マイナス1等くらいです。
【MOVIE】 MPEG 10秒間 1.4MB
りゅう座δ星(3.1等)のそばをゆくエンデバー。
今回の軌道は233kmと低く、シャトルの動きは速く感じられる。
35ミリ判カメラ460mm相当の画角で拡大撮影。
  【MOVIE】 MPEG 13秒間 2.0MB
北の空を飛ぶエンデバー。
シャトルは1等星よりも明るくなることもあり、肉眼ですぐわかる。
35ミリ判カメラ39mm相当の画角で広角撮影。
撮映地:群馬県南部平野部
撮映カメラ:キヤノンPV1
      ローライトモード・マニュアルフォーカス
      望遠は35ミリ判カメラ460mm相当の画角

      広角は35ミリ判カメラ39mm相当の画角で撮映

DVキャプチャーカードでパソコン取り込み、メディアスタジオVE5.2で、明るさ、コントラスト、ガンマ調整後MPEGファイル化

注:容量の大きな動画ファイルです。しかし、写っているのは小さな点が数秒間動く程度です。よほどのマニアの方でない限り、ご覧になるのをおすすめしません(笑)。(by撮映者)


シャトルの見え方の概要は、「毛利シャトル連載第2回 毛利さんの乗るエンデバーを見つけてみよう」 や、以下の関連リンク先をご参照ください。
 また、シャトルの軌道は毎日少しづつ変化しています。シャトルの見え方の予報も少しずつ変わってきていますので、ご注意ください。

また、シャトルが各地で見えたようすは、宇宙開発事業団倉敷科学センターなどの掲示板に報告されています。どんなふうに見えるのか、一度覗いてみるのもよいでしょう。

関連リンク
宇宙開発事業団 - STS-99 毛利宇宙飛行士、再び宇宙へ - スペースシャトルエンデバー号を肉眼でみよう - 皆さんから頂いた投稿メッセージ
倉敷科学センター - 毛利さんが搭乗するシャトルをみてみよう - みなさんから届いた観察報告,メッセージ
毛利シャトル連載
・ 毛利シャトル連載第1回 エンデバー打ち上げライブ中継を見てみよう
・ 毛利シャトル連載第2回 毛利さんの乗るエンデバーを見つけてみよう
・ 毛利シャトル連載第3回 EarthKAMでシャトルに乗った気分に!
・ 毛利シャトル連載第4回 レーダー地形測量ミッションはここがすごい!