新型ソユーズロケットの地球帰還部分が発見できず

【2000年2月10日 (Yahoo! News, 2000/2/9)

ロシアは2月9日、新型ユニットを搭載したソユーズロケットの打ち上げに成功したが、この実験では同時に膨らまし型耐熱シールドによる地球帰還のテストも行われた。しかし、悪天候のため帰還したはずの部分が発見できなかった。ロシアは実験そのものは成功したと認識しており、今日10日も捜索を続ける予定。

今回テストされたのは、Fregatと呼ばれる新型の上段部ユニット。Fregatは4.2トンまでの衛星を875マイルの軌道まで運ぶことができ、より軽い衛星ならずっと高い軌道まで運ぶことができる。任務完了後は先端部に搭載された膨らまし型耐熱シールドを展開して地球に帰還し、再利用することができる。さらに、打ち上げに失敗した場合でもFregatは搭載した衛星とともに地球帰還が可能。また、ソユーズロケット以外の各種ロケットにも搭載が可能。 3月には次のテストが予定されている。