マーズ・ポーラー・ランダーとの通信回復は厳しい状況に

【1999年12月6日 NASAMARS POLAR LANDER

前報にて、NASAの火星探査機“マーズ・ポーラー・ランダー”との通信が途絶えていることをお伝えしたが、日本時間6日17時現在でも、依然音信不通のままの状態が続いている。

6日午前には、通信経路を火星周回軌道上にある“マーズ・グローバル・サーベイヤー”経由に切り替えて、交信を試みた。また、「待機モードから回復しているものの、アンテナが地球を捉えていない」、などのさまざまなシナリオを想定し、その対応策を考え手を打ってきた。

しかし、いずれの方法にてもマーズ・ポーラー・ランダーからの信号は、いまだに受信できていないことから、マーズ・ポーラー・ランダー自体が破壊されている可能性が濃くなってきている。

NASAのマーズ・ポーラー・ランダーチームは、とびとびに訪れる探査機との通信可能時間に望みをかけ、さらなるシナリオをもとに通信回復の努力を続けるとしているが、通信回復はかなり厳しい状況だ。

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参考: MARS POLAR LANDER(NASA オフィシャルページ)
  MARS POLAR LANDER(宇宙開発事業団ミラーページ)
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