健在! 明け方のLee彗星

【1999年7月28日】

オーストラリアのSteven Lee氏によって発見され、初夏の西空を駆け抜けたLee彗星(C/1999 H1)は、7月11日に近日点を通過して、 明け方の北東の低空に姿を現わしました。明け方のほうが空気が澄んでいるためか、夕方に見られた近日点通過前より、コマと呼ばれる 頭部の広がりも大きく見えます。なお、撮影時にはLee彗星の高度は約7度だったとのことです。

今後は日々高度を上げ、見やすくなります。8月も7等台の予報光度で、双眼鏡や小さな口径の望遠鏡でも楽しめますので、 北東の空が開けた場所で、リー彗星を追いかけてみてください。位置や明るさの予報は、明け方の北東の空にLee彗星が見える! をご覧ください。

1999年7月28日明け方のLee彗星
C/1999 H1
KenIchi Kadota, Ageo Survey team
July 28, 1999 03:37:26 JST (20 sec)
Ageo City, Saitama Pref., Japan
0.18-m f/5.5 reflector + CCD (MUTOH CV-16II)