小惑星による恒星食の予報(7月)

【1999年6月27日 佐藤 勲 氏 ONM No.454】

7月の小惑星による恒星の掩蔽予報を掲げます。 USNOでの観測を使った改良予報によるものが含まれています。 90点以上の現象は好条件、100点以上の現象は、高い割合で観測に成功しています。 点数の高い現象ほど、改良予報のための位置観測や、現象の観測を優先的に行なって下さるようお願いします。 1mas=0".001です。◎,○のついた現象は、新たな改良予報が出なくてもマークして下さるようお願いいたします。

17日のマンクニアは、USNOの観測によると、掩蔽帯が東北から九州へ縦断しており、全国が2σ以内の可能性圏内にありますが、北海道方面は薄明が始まって悪条件です。 18日のシビラは、初期予報では、掩蔽帯が太平洋岸を通っており、全国が+1.2σ〜−0.6σの範囲にあります。 恒星が12等と暗いので、I.I.が欲しいところです。 18日のローランシアは、初期予報では、全国が0.7σ以内の可能性圏内にありますが、東日本方面は、薄明が始まって悪条件です。

7月の現象は、3個です。さらなる改良予報が出た場合は、天文ニュースにて情報を提供する予定です。

  月 日  JST    小惑星      直径継続減光    恒星名   光度  赤経(J2000)赤緯  点
         h  m 番号 名前       km 秒  等               等    h  m  s   ゚  '  数
○ 7 17 26 58  758 Mancunia   86  7  2.3 ACT 2854767 11.0 21 09 24 -19 27.6 78
   7 18 23 02  168 Sibylla   154 15  1.7 GSC62543384 11.7 17 59 06 -17 24.8 83
○ 7 18 27 30  162 Laurentia 105 14  4.3 ACT 0004200 10.6 00 53 27 +00 53.9 83

また、28日には、全国的に部分月食が見られます。

半影食の始め  17h56.3m
欠け始め      19h22.0m
食の最大      20h33.7m   最大食分 0.402
食の終り      21h45.5m
半影食の終り  23h11.1m