その後発見された新彗星

【1999年6月17日 国立天文台天文ニュース(267)】

C/1999 K8(LINEAR)  リンカーン観測所チームが5月26日「はくちょう座」に地球接近天体(Near Earth Object;NEO)として18.6等で発見。 その翌日、チェコ、オンドリヨフ天文台のサローノバ(Sarounova,L.)が彗星であることに気付きました。 近日点距離は4.84481天文単位です。

参照  IAUC 7182(May 27,1999)
MPEC 1999-K44(May 27,1999)

C/1999 F2  スローン・デジタル・スカイサーベイ(Sloan Digital Sky Survey;SDSS)が5月20日に15.5等の明るさで「へび座」に小惑星状の天体を観測しました。 まもなく、ワシントン大学のダルカントン(Dalcanton,J.)が彗星であることに気付いたものです。 その後、この彗星は、リンカーン観測所チームにより2月23日以降、何回か観測されていたことがわかりました。 近日点距離4.718760天文単位。 近日点通過は8月23日です。

参照  IAUC 7194(June8,1999)
MPEC 1999-L10(June 8,1999)

C/1999 L2(LINEAR)  リンカーン観測所チームが6月11日「ヘルクレス座」に18.6等で発見。 近日点距離1.90018天文単位。 8月5日が近日点通過で、15等台まで明るくなる可能性があります。

参照  IAUC 7199(June12,1999)
IAUC 7200(June14,1999)
MPEC 1999-L33(June 14,1999)

C/1999 L3(LINEAR)  リンカーン観測所チームが6月9日「うみへび座」に18.3等で発見。 オーストラリアのゾルトフスキー(Zoltowski,F.B.)が彗星と気付きました。 近日点距離は2.09910天文単位。

参照  IAUC 7200(June14,1999)
MPEC 1999-L34(June 14,1999)

P/1999 J5(LINEAR)  リンカーン観測所チームが5月12日と17日「へびつかい座」に19.0等で観測。 オンドリヨフ天文台のプラベク(Pravec,P.)らが彗星であることに気付きました。 近日点距離3.713551天文単位、近日点通過5月12日。 周期9.453年の周期彗星です。

参照  IAUC 7201(June14,1999)
MPEC 1999-L35(June 14,1999)